テルモ、深部静脈血栓症を予防する空気圧式マッサージ器「ベノストリームFT」を発売
手術後、脚の静脈にできる血栓の予防に
テルモ、空気圧式マッサージ器「ベノストリームFT」を発売
テルモ株式会社(東京都渋谷区社長:高橋晃)は、空気圧で脚をマッサージする機器「ベノストリームFT」を、このほど全国の医療機関に向けて発売しました。これは手術時から術後に長時間寝たままの状態でいると発生する脚の深部静脈血栓症を予防する医療機器です。
価格はポンプ本体290,000円/台、スリーブ(単一患者用)8,000円/1セットで、初年度の納入目標は300台です。
テルモは2001年に下肢の血行を促進する圧迫ストッキング「コンプリネットプロ」、2003年から、ふくらはぎを中心にマッサージする機器「ベノストリーム」を販売しております。今回発売の「ベノストリームFT」でふくらはぎへのストッキング着用や機器の装着が困難であった膝や下肢の整形外科手術でも対応できる製品ラインナップを拡充いたしました。
「ベノストリームFT」の特長
■ スリーブ(足底から足首までの加圧帯)を4室構造にしました。足底から停滞した血液を段階的に押し上げるので、血行改善効果が得られます。
■ 軽量化(2.7kg)を実現し、病室でも場所を取らないコンパクトサイズです。
■ 空気を送るポンプは音が小さく、夜間の病室でも静かに使用できます。
■ 電源を入れるだけで、簡単にすぐ使用できます。
ベノストリームFT着用例
※ 関連資料 参照
深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis:DVT)とは?
手術前後の長時間寝たままの状態では、筋肉の収縮による血行が乏しくなり、血液が停滞気味になります。血流が低下すると、静脈内部で血栓(血の塊)ができやすくなります。回復後に立ち上がると、血栓は脚の静脈から肺動脈へ移動し、血管内で詰まることがあります。呼吸困難、胸痛、時には心肺が停止する肺塞栓症を引き起こします。これは飛行機で長時間座ったままの人に発症する「エコノミークラス症候群」と同じ原理です。
予防には、薬剤投与や圧迫ストッキング、空気圧式マッサージがあり、現在は保険が適用され、患者様の安全のために取り組む医療機関が増えています。
【販売名:ベノストリームFT 医療機器許可番号:13BY6307 特定保守管理医療機器】
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