米IDT、システムI/Oの接続性を高める新しいPCI Expressスイッチ製品を発売
IDT、低消費電力を実現する新たなPCI Expressスイッチ製品を発売
業界初の12ポート・スイッチを含む8種類の新製品を発表
サーバから家電製品まで幅広く対応へ
大手半導体ソリューションサプライヤのIDT(TM) (Integrated Device Technology,Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、Nasdaq:IDTI、以下 IDT)は本日、システムI/Oの接続性を高めることが可能なPCI Express(R)(PCIe(R))スイッチ製品を発表した。これは10種類のPCIeスイッチを持つIDT PRECISE(TM)ファミリの新製品で、現在市販されている中で最も低い消費電力で動作し、システムの熱設計を大幅に緩和することで、システム全体のコストを削減することができる。同社のPCI Expressスイッチ・ファミリは業界で最も幅広い製品群を持つことから、高性能サーバやストレージ、通信機器から産業/消費者向けなどの各種アプリケーションにおけるI/Oの接続性に関する課題を解決することができる。また、今回新たなアーキテクチャを採用したことから、高いデータ処理能力を実現し、レーンあたりの消費電力を現在市販されているPCIeスイッチの中で最も低いレベルに抑えるとともに、消費電力1ワットあたりの性能を最も高くすることを可能とした。
IDTのシリアル・スイッチング事業部でマーケティング・ディレクタを務めるザック・ミハリス(Zack Mihalis)は次のように述べている。「IDTはメーカ各社との協力のもと、高いI/O接続性が求められるようになりつつあるコンピューティング・リソースに対して適切なアーキテクチャのスイッチを提供しています。IDTのPRECISEファミリは、第2世代または第3世代のPCI Expressベースのサーバにとって、電力消費量、消費電力1ワットあたりのパフォーマンス、パッケージ・サイズといった面において最適なPCIeスイッチとなります。また、これらの特長から、PRECISEファミリは今後PCI Expressが急速に普及するとみられる通信や家電、組込み分野においても、多くのニーズに対応することができます。」
新製品はPCI Express 1.1に準拠するとともに、レーン/ポートの構成に関して業界で最も幅広く対応しており、システムの設計に大きな自由度を持たせることができる。また、最大で2048バイトのペイロードや大容量の内部バッファ、膨大な数のフロー・コントロール・クレジットなどを搭載した結果、PRECISEファミリのスイッチは高い処理能力を持っている。PRECISEファミリの48レーン/12ポート・スイッチであれば、24GBpsものスイッチ帯域を持つほか、同製品群の中で低価格帯に属する8レーン/5ポート・スイッチにおいても4GBpsの処理能力を持っている。
Intel社のイニシアティブ・マーケティング・ディレクタであるジム・パパス(Jim Pappas)氏は、「本日IDTが発表したような豊富な品揃えを持つPCI Expressスイッチ・ファミリは、低消費電力の相互接続ソリューションをさまざまなアプリケーションに提供する上で必要になってきます。最新技術が幅広く、かつ、コスト効果が高い形で利用できるようになるため、以前よりIntelはこのような標準規格対応のシリアル・スイッチングが優れていると考えていました」と語っている。
PRECISEファミリの製品には評価開発キットが用意されており、デバイスのテストや解析、システム・エミュレーションが行える。キットでは、アップストリームとダウンストリームに対し代表的な接続性を持つ評価ボードとともに、IDTが開発したGUIベースのソフトウェア環境が提供され、システム要件を満たせるようにシステムやデバイスの構成をチューニングできる。
さらに、製品化のため各OEMシステムデザインを最適化し、短期間で製品を市場投入できるようにするため、IDTはシステムのモデル化や信号の完全性解析、回路やレイアウトのレビューを行うサービスなど、豊富な技術サポートを提供する。
新製品はいずれも、現在サンプル出荷中であるか、2007年第1四半期中にサンプル出荷を開始する予定である。価格やサンプル出荷の予定など、詳しい情報は、http://www.IDT.com/go/pciexpress_mに掲載されている。
■IDT PCI Express製品について
IDTは、システムI/Oの接続性に関する低消費電力のスイッチを幅広く提供している。さらに、IDTはPCI Expressのタイミング・ソリューション・プロバイダとしても先進的な企業であり、先日も、Xilinx Virtex-4 RocketIOトランシーバとの組合せに最適化されたPCIExpress準拠ジッタ減衰器を業界に先駆けて導入した。IDTはPCI Express SIG(Special Interest Group)の積極的なメンバーであり、PCI Express規格をベースとした戦略的な製品計画を推進している。
< IDT社の概要 > URL:http://www.idt.com/
IDTは、重要な半導体ソリューションの開発提供における世界的なリーディング・カンパニーであり、お客様の技術革新スピードの加速を支援します。通信、コンピューティング、民生といったアプリケーション分野では、性能に対する要求が絶えず進化していますが、IDTのソリューションにより、激しい変化をともなうお客様のシステム設計上の複雑な課題の解決をお手伝いいたします。
システム分野のノウハウと幅広い技術を強みに、IDTはタイミング製品やネットワーク・サーチ・エンジン、フロー・コントロール・マネジメントIC、および標準規格対応のシリアル・スイッチング製品など、必要不可欠のソリューションを提供しています。カリフォルニア州サンノゼに本社を置くIDTは、設計、製造、および販売の拠点を世界中に持っています。IDTの株式は、NASDAQ株式市場Rにおいて“IDTI”の銘柄で取引されています。
IDTに関する更に詳しい情報については、http://www.IDT.comをご覧ください。
<日本IDT株式会社 について> URL http://www.idt.co.jp/
日本IDT株式会社(所在地:東京都千代田区三番町8番1三番町東急ビル7F、資本金:1億円)は、米国IDT社が100%出資し1987年に設立されました。日本IDT株式会社は、お客様のイノベーションの加速に不可欠な半導体ソリューションの設計、開発、提供におけるワールドリーダーであるIDTの日本法人です。通信、コンピューティング、デジタル家電分野において、技術発展のために複雑化するシステム設計の問題解決を支援します。システムレベルの技術知識と、広範囲にわたるさまざまな技術を統合することで、IDTは、タイミング製品、ネットワーク・サーチ・エンジン、フロー・コントロール・マネジメントIC、また業界標準規格に準拠したシリアル・スイッチ製品を含め、必要不可欠な製品を提供していきます。
■お問い合わせ先
日本IDT株式会社 電話:03-3221-9823
IDTは商標であり、IDT社のロゴはIntegrated Device Technology,Inc.の登録商標です。その他のすべてのブランド名、製品名およびマークはそれぞれの所有者の商標または登録商標です。