凸版印刷、住民基本台帳カード専用のカードプリンタ「CP400‐III」を販売
住民基本台帳カード専用のカードプリンタ『CP400‐III』を開発
環境にやさしいカードづくりで、「グリーン購入法」へ対応する自治体を支援
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹、以下 凸版印刷)は、この度、2002年に開発した世界最高水準の高精細さと耐光性、また独自技術を用いて高度なセキュリティ性を実現したカラーカードプリンタ「CP400」を、EUの環境規制である「特定有害物質使用制限指令(RoHS(ローズ))」(※1)に対応させた『CP400‐III』を開発しました。
環境への取り組みが先進的なEUの環境規制に適合することで、環境に配慮した製品を優先的に調達する「グリーン購入法」(※2)への対応が可能になります。『CP400‐III』は、この「グリーン購入法」への対応を求められている自治体に向け、住民基本台帳カード専用のカードプリンタとして、2007年1月より販売を開始します。
「CP400」の基本技術は米国・国防総省のIDカード発行用プリンタとして正式採用されるなど、高い評価を得ています。2005年には、米国の国防総省で使われたバージョンを「CP400‐II」として国内でも販売、両機種合わせて、これまで企業や学校、自治体など世界各国で採用されています。
中でも「CP400」は2003年8月から導入された住民基本台帳用カードの発行用プリンタとして、自治体約400箇所で採用されてきました。
現在自治体では、2006年7月に「RoHS 」が施行されたのを受け、「グリーン購入法」推進の機運が一層高まっています。こうした流れを受け、今回凸版印刷では、部品に使用されている物質を一から見直し、RoHS指令対応させた『CP400‐III』を開発しました。
凸版印刷では今後、この住民基本台帳カード用プリンタの「リプレイス市場」を狙い、各自治体に向けて『CP400‐III』を積極的に販売していきます。
※1 「特定有害物質使用制限指令(RoHS:Restriction of Hazardous Substance)」
EU(欧州連合)の欧州議会が2006年7月に発令した、EU域内で取り扱われる電気・電子機器における特定有害物質の使用を禁止する指令。使用禁止される物質は、カドミウム、鉛、水銀、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール、ポリ臭化ジフェニルエーテル。
※2 「グリーン購入法」
2000年5月に日本で制定された「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」。国等の公的機関が率先して環境物品等の調達を推進し、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することで、持続的発展が可能な社会の構築を目指しています。
(※製品画像あり)
『CP400‐III』
Copyright 2006 TOPPAN PRINTING co.,ltd.
<『CP400-III』の特長>
・デスクトップ型のカードプリンタとして世界最高の解像度(600dpi)
・世界唯一の独自技術(顔料インキによる印字)を採用、偽造が困難
・世界最高水準の耐光性を実現(紫外線などによる「色あせ」に強い)
・RoHS指令に対応
・全国の地方自治体が取り組んでいるグリーン購入法への適合
・クリーニング機能の改良によるゴミ混入の低減を実現
・従来型消耗品の完全互換を保持
<販売価格>
定価:215万円から
<売上目標>
2007年度 10億円
以 上