セイコーエプソン、アプリケーションプロセッサ「S1C33E08」を発売
高機能化と低パワー化を両立した1chipソリューション
表示制御とインターフェイス機能を1chip化+MP3ハードウェアアクセラレータ内蔵
アプリケーションプロセッサ 『S1C33E08』 を開発
セイコーエプソン株式会社(社長:花岡 清二)は、このほど音声機能付き電子辞書や教育用機器ならびにMP3プレーヤーなどの、高度なデータ処理、音声処理、表示を必要とする携帯機器に最適なアプリケーションプロセッサ『S1C33E08』を開発しました。
本製品は、カラーLCD制御回路、USB2.0デバイス、MP3ハードウェアアクセラレータ、メディア インターフェイス、SDRAM インターフェイス、Nand Flash インターフェイス等、電子辞書や電子ブック、携帯表示機器に求められる機能を集積した1Chipソリューション製品です。
『S1C33E08』は、本年5月にリリースした「S1C33E07」の機能に加え、MP3ハードウェアアクセラレータを追加しております。
MP3アクセラレータには、MP3デコーダ、再生用APIを内蔵し、高速処理による快適なMP3再生を可能にします。STNタイプ液晶に加え、TFTタイプ液晶にも対応したカラーLCD制御回路では、ハードウエアによるマルチウインドウ機能(Picture In Picture)等のアクセラレータを搭載。最小限のお客様開発負荷で高い描画性能を実現できます。また、CPUクロックの分周比の変更や機能ブロック毎のクロック制御により動作時の消費電力を抑えるとともに、エプソン独自の低リークプロセスの採用によりSLEEP時のリーク電流も最小化しています。
電子辞書や電子ブックに求められる機能集積と長電池寿命化を高次元で両立したアプリケーションプロセッサです。
なお、サンプル出荷は2006年12月より価格1,000円(税別/パッケージ品)で行い、量産出荷は2007年2月より開始する予定です。出荷はベアチップ、TQFP、およびBGAパッケージの形態で行い、量産時は月産100万個を見込んでいます。
エプソンは今後もお客様の様々なニーズにお応えできるよう、ローパワー技術を活かしたデバイスのラインアップを拡充してまいります。
以上