ソフトバンク、モバイルWiMAX実験用の無線局免許を取得
モバイルWiMAX実験用無線局免許の取得について
~商用サービスの実現に向けて、モバイルWiMAXの実証実験を開始~
ソフトバンクグループは本日、高速な広帯域移動無線アクセス技術のひとつであるIEEE802.16e-2005(以下モバイルWiMAX)の実証実験用無線局の免許を、総務省より取得しました。ワイヤレスブロードバンドサービスの商用化に向けた実証実験を開始します。
今回の実験は、5局13セクター構成の基地局を既存のW-CDMA基地局の局舎に併設し、モバイルWiMAX対応実験用携帯端末25台を使う点において、日本最大規模のモバイルWiMAXフィールド実験になります。実験エリアの東京都江戸川区葛西は、都市部環境と郊外環境が混在しているため、両環境においてモバイルWiMAXの性能を効率よく評価することができます。また、エリア内を通る一般車道を走りながら、異システム間のハンドオーバーなどの検証を行います。
さらに、MIMO(マイモ)機能をモバイルWiMAXに搭載している点が大きな特徴です。MIMOとは「Multiple Input Multple Output」の略称で、複数のアンテナで同時に送受信を行い、データの合成と複合を行うアンテナ技術のことです。ソフトバンクグループではこの技術をモバイルWiMAXに応用し、今回の実証実験では、基地局とモバイルWiMAX対応端末にそれぞれ2本のアンテナを備えることで、MIMO未搭載の場合と比べて理論値で約2倍の高速無線スループットの実現を目指します。
今回の実験が成功すれば、音声や映像などのコンテンツをより高品質でスムーズに提供することが可能になり、ソフトバンクグループが目指すユビキタス社会の実現に向けて大きな前進となります。よって、この実験を通じて得た技術やデータ、ノウハウをもとに、ワイヤレスブロードバンドの商用サービスの実現に向けて積極的に貢献していきます。
なお、実証実験の詳細は以下(関連資料)の通りです。