GKN、中国での事業展開の拡大を図り自動車製造工場と合弁会社を新設
GKN、製造工場と合弁会社の新設により中国でさらなる発展
北京発-GKNは、中国でのさらなる事業展開の拡大を図り、自動車製造工場と合弁会社の新設を発表しました。
この発表は、GKNがオフハイウェイ部門における中国の自動車トップメーカーを買収したことに続き、アジア有数のモーターショーの1つである北京モーターショー(Auto China)で行われました。
・自動車製造工場の新設
GKNドライブライントルクテクノロジー株式会社は、上海の康橋開発区に、初期投資額3,400万人民幣(225万ポンド)で、製造工場を新設する予定です。
GKNドライブライントルクテクノロジー株式会社代表取締役社長グレアム・ウォルフォードは「私達は中国におけるトルクテクノロジー製品需要の急成長を実感しています。中国の自動車市場における劇的な成長も背景にはありますが、当社が誇る技術リーダーシップの反映でもあると思っています。」と述べています。
GKNドライブライントルクテクノロジー株式会社は、康橋開発区の工場で、差動装置から終駆動装置、動力分配装置、高度なトルク管理装置など、円熟した製品に対する市場の需要が高い、様々な種類のギア部品の製造を行います。新設工場は、主要顧客・サプライヤーにとって利便性の良い立地です。来年には、初期生産を開始する予定です。
合弁会社の新設
GKN Drivelineは、ドライブシャフト製造合弁会社の新規立ち上げのため、重慶市のGKN Driveshaft(Chongqing)Limited("GDC")との契約を締結しました。同社は、中国で第3のOEM企業であるChina South Industries Motor Company Limited(CSIMC)にドライブシャフトを供給しています。
GKN Driveline50%合弁会社である、上海拠点のShanghai GKN Drive Shaft Company Limited("SDS")はGDC株の51%を保有し、決算を統合します。他、CSIMCが40%、GKN Drivelineが9%のGDC株を保有しています。
SDS株の直接・間接保有と併せて、GKN Drivelineは、GDC株を34.5%保有しています。
GKN Drivelineは、GDCを組織することにより、ChangAn Ford株の50%、ChangAn Suzuki passenger car manufacturers株の51%、自社ブランドChana株の100%保有など、CSIMCの主要OEMに近い状態での存続を確実なものにします。
上海と吉林に拠点を置くGKN Drivelineの現在の50%を所有するドライブシャフト部門は、GDCの独立性を確保し、GDCへの部品供給により、3部門間の相乗効果を最大にします。
GDCは、155人の従業員の雇用を見込んでいます。資本投資額はおよそ900万ユーロとなる見込みです。登記資本金における総投資額は、5,000万人民幣(480万ユーロ)で、うちGKN Drivelineが直接保有する9%のシェアは、40万ユーロです。SDSとGKN Drivelineは、現在の現金資源により投資を行います。
GKNは、18年間中国で操業を行い、現在では、ドライブライン、シンターメタル、オフハイウェイ部門に渡り、2,800人の従業員を雇用しています。今後4年以内には、グループの中国での総従業員数を6,000人まで増やすことを目指しています。これは、全世界のGKNグループの中で、3番目に多い従業員数です。