大塚製薬と中外製薬、抗血小板剤「プレタール」の共同販促で提携
大塚製薬と中外製薬
抗血小板剤「プレタール(R)」の共同販促提携契約の締結について
大塚製薬株式会社[本社:東京都千代田区/社長:樋口 達夫](以下、大塚製薬)と中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山 治](以下、中外製薬)の両社はこのほど、大塚製薬が販売している抗血小板剤「プレタール(R)」(一般名:シロスタゾール)の、国内の透析領域における共同販促(コ・プロモーション)提携契約について合意しましたので、お知らせいたします。
本合意により、大塚製薬が1988年4月より国内で販売を行なっている「プレタール(R)」について、中外製薬が2007年3月から透析領域においてコ・プロモーションを実施いたします。
「プレタール(R)」は、大塚製薬により創製された血小板凝集抑制作用と血管拡張作用を併せ持つ抗血小板剤です。本剤は「慢性動脈閉塞症に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善」を効能・効果として1988年4月に発売され、更に2003年4月に「脳梗塞(心原性脳梗塞栓症を除く)発症後の再発抑制」の追加承認を得ています。
近年、高齢化社会、ストレス社会、メタボリックシンドロームの増加などの影響で、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障害、慢性動脈閉塞症などの動脈硬化性疾患が増えています。血液透析患者さんにおいては、糖尿病を合併している方も多くこれら動脈硬化性疾患が早期から発症し、高度に進行することが知られています。
中外製薬は、重点領域のひとつに「腎領域」を掲げ、関連薬剤としてエポジン(R)(腎性貧血治療剤)、オキサロール(R)(二次性副甲状腺機能亢進症治療剤)、レナジェル(R)(高リン血症治療剤)などを有し、腎疾患領域での製品ラインアップの強化・充実によるトータルケア向上を目指しています。
「プレタール(R)」のプロモーションの拡大を期待する大塚製薬と透析領域において医療ニーズの高い治療薬の情報提供を図ることでトータルケアを目指す中外製薬の意向が合致したことから本提携にいたりました。両社は、今回のコ・プロモーションの合意により、透析患者さんの合併症の一つである慢性動脈閉塞症治療の選択肢の一つを提供することで、患者さんのQOL向上に更なる貢献ができるものと期待しています。
以上
【 ご参考 】
< 大塚製薬株式会社 概要 >
主な事業:内容医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造、製造販売、販売、輸出並びに輸入
設立年月日:1964年(昭和39年)8月10日
本店所在地:東京都千代田区神田司町二丁目9番地
代表者:代表取締役社長 樋口 達夫
資本金:6,791百万円
総資産:881,134百万円(連結)
売上高:753,139百万円(連結)
従業員数:5,103名(単体)
< 中外製薬株式会社 概要 >
主な事業内容:医薬品の製造、販売
設立年月日:1925年(大正14年)3月10日
本店所在地:東京都北区浮間五丁目5番1号
代表者:代表取締役社長 永山 治
資本金:72,443百万円
総資産:456,442百万円(連結)
売上高:327,155百万円(連結)
従業員数:5,357名(連結)