損保ジャパン、マレーシアのベルジャヤ社の株式30%を取得することで調印
マレーシアにおける損害保険会社出資に係る契約調印について
-マレーシア全土における保険事業展開-
株式会社損害保険ジャパン(以下「損保ジャパン」、社長 佐藤正敏)は、マレーシアの損害保険会社ベルジャヤ・ジェネラル・インシュアランス(Berjaya General Insurance Berhad、以下「ベルジャヤ社」)の持株会社であるベルジャヤ・キャピタル(Berjaya Capital Berhad)とマレーシアのクアラルンプール市内において、ベルジャヤ社の株式を30%取得する契約に12月11日調印しました。
損保ジャパンは、1972年に駐在員事務所を初めてマレーシアに開設して以来、現地の損害保険会社と提携し、保険サービスを提供してきました。今回、ベルジャヤ社の経営に参画することにより、順調な経済成長の続くマレーシアにおけるプレゼンスを更に高めるとともに、より高度な顧客サービスの提供を目指していきます。
1.損保ジャパン出資後の会社概要
(1)社名: ベルジャヤ・ソンポ・インシュアランス
(Berjaya Sompo Insurance Berhad)
(2)株主構成: ベルジャヤ・キャピタル70%、損保ジャパン30%
(3)事業内容: 損害保険業
(4)資本金: 118百万リンギット(約37.8億円)
(5)本社所在地: マレーシア・クアラルンプール
2.出資の狙い
マレーシアの損害保険マーケットは、堅調な国内経済に支えられて近年拡大を続けています。昨年の総元受保険料は約3,400億円と5年前の1.5倍に拡大し、今後も持続的な成長が見込まれています。
出資先のベルジャヤ社が属するベルジャヤグループは、総グループ企業数130社、総従業員数17,000人を抱え、幅広い事業分野に進出しているマレーシアでも有数の企業グループです。また、ベルジャヤ社はマレーシア国内に15支店を有し、リテール分野を中心にマレーシア全土に強固な販売網・査定網を展開しています。
マレーシアでは、損保ジャパンはこれまで日系企業中心にサービスを提供してきましたが、ベルジャヤ社の経営に参画することで、ローカル分野についても事業展開を図ります。新商品開発や各種保険サービスのノウハウを始め様々な経営ノウハウをベルジャヤ社に提供していきます。損保ジャパンは拡大しているマレーシアマーケットにおいて、ベルジャヤ社を通じて高品質な保険サービスの提供を行い、日系企業マーケット・ローカルマーケット双方においてプレゼンスアップを図っていきます。
3.今後の展開
損保ジャパンは、2007年2月にベルジャヤ社への経営参加を予定しています。
マレーシアにおける日系企業のニーズにより一層対応していくとともに、ローカルマーケットの新規開拓も積極的に行っていきます。
以上
別紙
ベルジャヤ・ジェネラル・インシュアランスの概要
社名: Berjaya General Insurance Berhad
設立: 1980年11月(1991年に現社名に変更)
資本金: 118百万リンギット(約37.8億円)
株主: Berjaya Capital Berhad 100%
CEO: パトリック・ロー(Mr.Patrick Loh Lye Ngok)
本社: クアラルンプール
支店: マレーシア全土に15支店
主要財務諸表データ(2006年4月期):
総資産 476百万リンギット(約152億円)
総元受保険料 251百万リンギット(約80億円)
税引後利益 26百万リンギット(約8.3億円)
ベルジャヤ・グループの概要
概要:ベルジャヤコーポレーション(Berjaya Corporation Berhad)を中核とする企業グループ。製造、流通、不動産、レジャー、金融など幅広い事業領域を有する。
ベルジャヤ・ジェネラル・インシュアランスの親会社であるベルジャヤ・キャピタルはグループの金融会社で、KL証券取引所上場企業。
会社数:130社以上(主要企業のみ)
CEO:タンスリ・ビンセント・タン(Tan Sri Dato'Seri Vincent Tan Chee Yioun)
従業員数:約17,000名
総売上高:約940億円
税引後利益:約50億円
以上