リニアテクノロジー、バッテリー動作時間をのばす同期整流式昇降圧コンバーターを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3530」を販売開始
リチウムイオンおよび2セル・アルカリ・バッテリ駆動ハンドヘルド・アプリケーション向け
バッテリ動作時間を延長する600mA 同期整流式昇降圧 DC/DCコンバータ
2006年12月12日-リニアテクノロジーは、出力電圧を上回るまたは下回る入力電圧でも、また出力電圧と等しい入力電圧でも安定化出力に最大600mAの出力電流を供給する同期整流式昇降圧コンバータ「LTC3530」の販売を開始しました。LTC3530EDDは10ピンDFNパッケージで供給され、LTC3530EMSは10ピンMSOPパッケージで供給されます。
どちらのバージョンも、1,000個時の参考単価は332円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
1.8V~5.5Vの入力電圧範囲と1.8V~5.25Vの出力電圧範囲は、1セル・リチウムイオンまたは2セル・アルカリ/NiCad/NiMHアプリケーションに対応できます。
LTC3530はあらゆる動作モードで連続遷移方式を採用しているので、バッテリ電圧が出力を下回っても一定の出力電圧を維持しなければならないアプリケーションに最適です。多くの場合、これによってバッテリ動作時間を最大20%延ばすことができます。LTC3530は固定スイッチング周波数によって低ノイズを実現します。
また、このスイッチング周波数は300kHz~2MHzの範囲でプログラム可能なので、効率とソリューション・サイズ間の最適化が可能です。
小型の外付け部品を使用し、3mm×3mmDFNまたはMSOP-10パッケージで供給されるので、ハンドヘルド・アプリケーションで通常必要とされる実装面積の小さいソリューションを提供します。
LTC3530は2個のNチャネルMOSFET(0.21Ω)と2個のPチャネルMOSFET(0.24Ω)を内蔵し、最大96%の効率を達成します。プログラム可能なBurst Mode(R)動作により、Burst Modeが起動する負荷電流をユーザが調整することができます。
Burst Mode動作に必要な消費電流はわずか40μAで、シャットダウン時には1μA以下に低減されるので、バッテリ動作時間をさらに延長します。この他に、ソフトスタート、電流制限、サーマル・シャットダウン、出力切断などの機能を搭載しています。
■LTC3530の特長
・出力電圧を上回る/下回る、あるいは等しい入力電圧での安定化出力
・入力電圧範囲:1.8V~5.5V、出力電圧範囲:1.8V~5.25V
・1.8Vの入力電圧から250mAの連続出力電流を供給
・リチウムイオン・バッテリから600mAの連続出力電流/1Aのピーク出力電流を供給
・1個のインダクタ
・同期整流:最大96%の効率
・プログラム可能な自動Burst Mode動作
・シャットダウン時の出力切断
・LTC3440とピン互換
・プログラム可能な周波数:300kHz~2MHz
・シャットダウン電流:<1μA
・熱特性が改善された小型10ピン(3mm×3mm)DFNおよび10ピンMSパッケージ
以 上