STマイクロ、NAND Flashメモリ・ファミリの70nmテクノロジーへの移行を完了し量産を開始
STマイクロエレクトロニクスはNAND Flashメモリ・ファミリの70nmテクノロジーへの移行を完了し、量産を開始
最先端の512Mbitスモール・ページおよび1/2/4/8Gbitラージ・ページの各デバイスが利用可能になり、幅広いコンスーマおよびワイヤレス製品向けにマス・ストレージ・ソリューションを提供
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、同社のNAND Flashメモリ・ファミリがすべて70nmプロセス・テクノロジーへ移行完了したことを発表しました。512Mbit(スモール・ページ)および1/2/4/8Gbit(ラージ・ページ)デバイスの70nm製造プロセスへの移行完了により、同ファミリは低価格・低消費電力でNAND Flashテクノロジーにおける最先端の地位を確立します。
これらの大容量メモリ・チップは、デジタル・カメラ、PDA、GPSナビゲーション・システム、FlashカードとUSBデバイス、プリンタ、セット・トップ・ボックス(STB)、デジタルTV、車載マルチメディア・システム、およびマルチメディア機能付携帯電話など、一連のコンピュータおよびコンスーマ・アプリケーションにおいて、大容量データ・ストレージが提供できるように設計されています。
ファミリの全デバイスにおいて、超高速データ・スループット、およびデータ消去が可能です。また、このファミリの製品は、ピン数の削減とともに、フットプリントを変更せずにより大容量(または小容量)のデバイスにシステムを改変できるモジュラNANDインタフェースを搭載しており、すべてアドレス・ラインとデータ入出力信号が8bitまたは16bitバス上に多重化されています。
ST製の一連のソフトウェア・ツールによって、これらの新しいメモリチップを使用する製品の迅速な開発が可能になります。また製品寿命を延長する上でも役立ちます。そうしたツールには、エラー補正コード(Error Correction Code:ECC)ソフトウェア、消去またはプログラム操作に失敗したブロックを認識して有効なブロックにデータをコピーすることによりブロックの代替を行う不良ブロック管理(Bad Block Management:BBM)、消去およびプログラム操作をすべてのブロックに分散することでデバイスの経時変化を最適化するウェア・レベリング・アルゴリズム、ファイル・システムのOSネイティブなリファレンス・ソフトウェア、および各種ハードウェアのシミュレーション・モデルが含まれています。
メモリはブロックで構成され、ページ単位で読み書き可能です。各ページにはスペア領域が含まれており、通常はエラー補正コード、ソフトウェア・フラグ、不良ブロックの識別などに使用されます。コピー・バック・プログラム・モードにより、外部バッファを必要とすることなく、あるページに格納されているデータを別のページに直接プログラムすることが可能です。消去時間2msのブロック消去コマンドも提供されています。各ブロックは、10万回のプログラムおよび消去サイクルと10年間のデータ保持期間が保証されています。
これらのデバイスは「Chip Enable Don't Care」機能を備えており、マイクロコントローラとのインタフェースを単純化するとともに、NOR FlashやxRAMなど他の形式のメモリと組み合わせるシステムを効率よく構築することが可能です(コードおよび作業用メモリにはより高速なデバイスが必要であるのに対し、大きなファイルの格納にははるかに低コストかつ大容量のNANDメモリが適するため、こうしたメモリの組み合わせが頻繁に使用されます)。
F70 SLC NAND Flashファミリは、現在以下の製品が量産出荷可能です。
※添付資料を参照
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報は、STのホームページをご覧ください。
ST日本法人 http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語) http://www.st.com
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