国際協力銀行、メキシコ石油公社向け民間シンジケートローンに保証供与
メキシコ石油公社に対する民間シンジケートローンへの保証供与
~日本の民間金融機関の中南米向け国際金融ビジネスを支援~
1.国際協力銀行(総裁:篠沢恭助)は、14日、総額6億ドルを限度とする民間金融機関13行(幹事行:みずほコーポレート銀行)によるメキシコ石油公社(Petroleos Mexicanos(略称:PEMEX))向けのシンジケートローンに対する保証契約を、同民間金融機関との間で調印しました。
2.本民間シンジケートローンは、PEMEXが実施するメキシコ第2の大型油田であるク・マロブ・サップ油田の原油増産プロジェクトに対する資金として利用されます。同国における事業展開拡大をめざす日本の民間金融機関に対し、当行が保証機能を活用して支援することは、日本の国際金融ビジネス展開を補完・促進するものです。また、PEMEXにとっても安定的な長期資金の確保が可能となり、PEMEXとの関係強化にも資するものです。
3.昨年4月の日墨経済連携協定発効に伴い、PEMEXを含むメキシコ政府による機器・サービス調達に関し、日本企業は、メキシコ国民と同等の待遇を受ける内国民待遇扱いとなっています。そのため、今後のPEMEXを含む同国政府の実施する石油・ガスセクター等における日本企業のビジネス機会の創出・拡大が期待されています。
4.世界的な需給逼迫による資源価格の高騰が続くなか、本年5月に策定された「新・国家エネルギー戦略」では、日本の資源戦略として資源産出国との総合的な関係強化が謳われています。このような状況のもと、当行保証機能の活用による本ローン供与は、世界的な原油需給の緩和に寄与するとともに、世界第5位の原油生産量を誇るメキシコとの関係強化にも資するものです。当行は、引き続き様々な金融手法の活用により日本企業の海外展開を支援するとともに、資源国との関係強化を図る方針です。