日清紡、銅イオン導入新素材の人インフルエンザA型などに対する感染抑制効果を確認
日清紡、銅イオン導入素材「GAIACOT」の高い対ウイルス効果を
人インフルエンザウイルスA型、牛ロタウイルスにも確認
日清紡では、当社開発素材「GAIACOT」に導入した銅イオンの細菌・ウイルスに対する効果研究を帯広畜産大學と共同で行っております。
鳥インフルエンザウイルスに続き、実感染が起きている人インフルエンザA型、牛ロタウイルスについても研究を実施してまいりました。
今般、エンベロープ膜※(1)を持つインフルエンザウイルスに加え、一般消毒薬剤に抵抗性があるエンベロープ膜を持たない小型球形タイプのロタウイルスに対しても、高い対ウイルス性(感染力価抑制効果)があることを確認いたしました。(参照:銅イオン導入「GAIACOT」の対ウイルス性・抗菌性資料)
近年、鳥インフルエンザウイルスを中心に感染経路対策が注目されている中、様々なウイルス・細菌などからの感染リスクに対して、汚染対策や付着移動拡散低減など安全性と衛生環境向上商品が求められております。
当社は、ウイルスの接触・飛沫・空気伝播の感染リスクに対し、GAIACOTをマスク・フィルター・衣類他、各種製品の構成材として感染源と非感染者間の伝播リスクに対する安全性を高められるものとして位置付けております。
織物・不織布などの展開が可能である「GAIACOT」の素材特性を活かし、医療現場から、畜産養鶏業界、一般生活商品分野まで、必要とされる機能を満たした製品化を進め安全性と快適性を両立した素材としての展開※(2)を図っております。
「GAIACOT」素材応用商品:農場作業服・育成シート・マスク・院内ダクト内装材等
以 上
※(1):エンベロープについて
ウイルスは、脂質を含むエンベロープと呼ばれる膜で包まれているウイルスと、エンベロープを持たない小型球形ウイルスに分類されています。エンベロープを有するウイルスは一般の消毒薬に感性があり不活化性を受けやすいが、エンベロープを持たないウイルスは消毒薬への抵抗性が強く小型であるため濾過による除去もしにくいと言われています。
※(2):GAIACOT の展開について
GAIACOTは、細菌・ウイルスに対して高い抑制効果を持った素材ですが、当素材のみで感染防止をなしえるものではありません。衣類・フィルター他、各種部材の構成材として、感染者と非感染者間の伝播リスク(飛沫など)に対する安全性を高められるものとして当社はGAIACOT を位置付けております。
〔添付資料〕
●銅イオン導入「GAIACOT」の対ウイルス性・抗菌性資料
●GAIACOT 素材資料