王子製紙グループ、東北・関東・中部地区の社有林がSGEC森林認証を取得
日本最大の認証山林面積を更新!
王子製紙グループで、東北・関東・中部地区にて23千ヘクタールのSGEC森林認証を取得
王子製紙グループの王子製紙・王子木材緑化は、2006年12月27日付けで東北・関東・中部地区にて所有・管理する99ヶ所、23,165.25ヘクタールの社有林において、日本独自の森林認証制度であるSGEC(*1)森林認証を取得しました。
王子製紙グループは、国内に民間企業としては日本最大の19万ヘクタール(ほぼ大阪府の面積に相当)の社有林を所有・管理しておりますが、今回の認証取得により、その8割に相当する149,019.73ヘクタールが認証山林となり、日本最大の認証山林面積を更新しました。
王子製紙グループの東北・関東・中部地区山林の現況は、スギ・ヒノキ・マツなどの人工林が5割、残りの5割が針葉樹とナラ・カバ類等広葉樹林とその混交林で構成された天然林となっています。この中には、国立公園に含まれる日光山林(日光国立公園)・小鍋谷山林(中部山岳国立公園)や、山梨県の自然記念物に指定され、本州随一のスズラン自生地である上芦川山林(山梨県)なども含まれています。
また、社有林の中にはサケやマスが遡上・生息する河川もあり、その良い水質を保持できるよう森林整備を心掛けていること(土壌及び水資源の保全と維持)、隣接する住宅地等との境界においては充分に距離をあけていること、「王子の森・自然学校」「NPO法人森の響」等の活動の場として社有林の一部を一般に開放していること(社会・経済的便益の維持及び増進)等も高い評価を受けました。担当職員の技術水準も高く、現地の実態に精通していることも認められました。
王子製紙グループは、「環境憲章」の行動指針のひとつとして取り組んでいる「森のリサイクル」を実践・推進していくためには、森林が適正に管理されていることが必要であり、そのため第三者が認証する森林認証の取得は重要な取り組みと考えております。海外の植林地においてはFSC(*2)森林認証の取得を進める一方、国内の社有林においてはSGEC森林認証の取得を引き続き進め、2007年には近畿・中国・四国・九州においても認証を取得し全ての社有林を認証山林とする予定です。
(*1)SGEC:Sustainable Green Ecosystem Council 「緑の循環」認証会議。日本独自の森林認証制度で、「森林が適正に管理されている」ことを第三者が証明する制度のこと。2003年設立。
(*2)FSC:Forest Stewardship Council 森林管理協議会。世界的な森林減少・劣化の問題を背景に生まれた「適切な森林管理」を認証する機関。環境団体、林業者、木材取引企業、先住民団体、地域林業組合、林産物認証機関などにより1993年設立。
(※ 参考資料あり。)