セイコーNPC、チャージポンプ自動切換方式白色LEDドライバを量産出荷開始
携帯電話に最適。高効率な1倍/1.5倍/2倍チャージポンプ自動切換方式
白色LEDドライバ「SM8135AB」量産出荷開始
セイコーNPC株式会社(略称:NPC、本社:東京都中央区日本橋兜町15番6号、代表取締役社長:五味 佳文)は、携帯機器のカラー液晶パネルのバックライト用白色LED駆動に最適なチャージポンプ方式ドライバ「SM8135AB」を開発し、量産出荷を開始しました。
携帯機器、とくに携帯電話分野は多機能化が進んでおり、その一方でバッテリー寿命の観点からバックライトには白色LEDを使うことが一般的になりました。
この度リリースした「SM8135AB」は普及モデル向けとして必要十分な機能、即ち並列接続された1~4灯のLEDに対応した駆動機能および、明るさを調節できる調光機能を備えています。
「SM8135AB」は、チャージポンプ方式を採用していますので、機器の小型化の障害となっていた外形の大きな昇圧コイルが不要です。約1秒毎に全LEDの駆動電流値をモニターし、自動的に最適な倍率を設定する回路を採用していますので、電力効率が向上し電池の長寿命化も可能になりました。
また、駆動電流を自動的に調節する制御回路を内蔵していますので、本製品を搭載した機器では各LEDのVf(順方向降下電圧)のばらつきによって生じる表示面内の輝度ムラが発生しません。
さらに、しばしば問題となるドライバICから信号処理部への妨害を防止するために、出力電圧のPWMの変調波を抑圧するための平滑フィルタも内蔵しています。
NPCでは、今後もこれらの要素技術を応用した製品をシリーズ展開してゆく予定です。
[新製品概要]
製品名:SM8135AB
サンプル価格:120円/個(税込価格:126円/個)
量産出荷時期:量産出荷中
量産予定数量:150万個/月
[新製品の主な特長]
・×1.0/×1.5/×2.0倍率自動切り換えチャージポンプによる電池の長寿命化
・並列接続された1~4灯の白色LEDを制御可能
・外付け抵抗でLED駆動電流値を設定
・EN1線式入力制御インターフェース端子
・EN端子を信号入力制御することでON/OFF可能
・EN端子にPWM信号を入力することでPWM調光可能
・温度保護回路内蔵
[新製品の主な仕様]
・入力電圧範囲
無負荷時(Iout=0mA):2.7~4.6V
負荷印加時(Iout=80mA):3.0~4.6V
・最大出力電圧:4.9V(typ)
・最大出力電流:80mA(typ)
・自己消費電流
1.0倍時:0.3mA(typ)
1.5倍時:1.5mA(typ)
2.0倍時:1.5mA(typ)
・待機電流:0.01μA(typ)
・内部動作周波数(昇圧時):1.0MHz(typ)
・LED電流:20mA(typ@RSET=120kΩ)
・4ch間電流精度:±5.0%
・パッケージ:QFN-16
◇NPCは、1975年に設立、操業を開始したセイコーグループの半導体IC専業メーカーです。