松下と東レ、兵庫県尼崎市にPDP生産の新工場建設で約2800億円を投資
世界最大10面取りで月産100万台
PDP国内第5工場を兵庫県尼崎市に建設
2009年5月稼動開始予定
松下電器産業株式会社(社長:大坪文雄)と東レ株式会社(社長:榊原定征)は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDP)の新たな生産拠点として、両社の合弁会社である松下プラズマディスプレイ株式会社(以下、MPDP社)の第5工場を、兵庫県尼崎市(現工場隣接地)に建設し、世界最大の量産体制を更に拡大します。
新工場は、2007年11月に着工し、2009年5月に第一期の稼動を開始する予定です。投資額、約2,800億円で月産100万台(42型換算)を生産する世界最大のPDPの量産工場となり、投資生産性についても第1工場比で5倍以上と世界最高の投資効率となります。圧倒的な生産規模とコスト力で、世界における薄型大画面市場をリードします。
新工場では、当社独自の最先端のプロセス技術や生産方式を更に進化させるとともに、最新設備の導入により、薄型テレビでは世界最多となる、42型での10面取りを実現します(50型では8面取り)。
また、既存工場を含めた総合的な生産運営で、よりスピーディーでフレキシブルな製品供給を実現することで、市場と呼応できる供給体制の強化を一層推進し、益々増大する世界のPDPニーズにお応えしていきます。
世界的な放送のデジタル化を背景に、薄型テレビの需要は急速に拡大しており、2010年にはテレビの世界総需要、約2億台のうちの65%が薄型テレビになると予測しています(松下推定)。
また、高画質コンテンツの拡充と薄型テレビの省スペース化で、テレビの大画面化も急速に進展し、2010年には、テレビ総需要の30%以上が37型以上の薄型テレビになると予測しています(松下推定)。
テレビの最大市場である米欧はもとより、今後デジタル放送のインフラ構築が期待される、中国をはじめとするBRICs市場などの地域においても、一層の需要拡大が見込まれています。
こうした中、画質性能はもとより、長寿命で省エネ性に優れるPDPの需要は、民生用テレビだけでなく、商業用/教育/医療など多目的な表示ディスプレイとしてのビジネス用途も急速に拡大しています。
松下電器では、多様な薄型ディスプレイにおいて、性能のみならず生産効率やコスト力でも優位性を誇るPDPの世界市場を、2010年には3,000万台になると予測しており、生産能力の更なる拡大をめざしてまいります。
松下電器と東レは、PDP事業を両社の中核事業の一つと位置づけ、MPDP社の共同運営を更に積極的に推進し、世界における新たな映像産業の発展に貢献してまいります。