シスコ、ISRサービス統合型ルーターに新たな機能「キーテクノロジー」を追加
エンタープライズブランチの生産性向上とビジネス拡大に貢献する、
Cisco ISRサービス統合型ルータに新たな機能を追加
~幅広いアドバンストサービスやアプリケーションを1台のデバイスに実装可能~
シスコ(代表取締役社長:黒澤保樹、住所:東京都港区赤坂)は本日、エンタープライズブランチ(企業の支社、支店や事業所)の生産性向上とビジネス拡大に貢献する、Cisco ISRサービス統合型ルータに以下のような最新のキーテクノロジーを追加したことを発表しました。
■Cisco ISRサービス統合型ルータ追加機能
・Group Encrypted Transport(GET VPN)テクノロジーをベースとした革新的なトンネルレスVPNソリューション
・高性能サービス エンジン
・ワイドエリアネットワーク(WAN)の最適化とアプリケーションの高速化を可能にする新しいサービスモジュール2種
また、当Cisco ISRサービス統合型ルータは世界中で200万台以上の売上を達成しています。
企業では、市場の要求と技術革新によりアプリケーションはコラボレーション、リアルタイム、メディアリッチなどに重点が置かれるようになったことにより、より高いパフォーマンスと太い帯域幅が求められてきています。今日のように本社、データセンター、そしてブランチ群をWANによって接続することにより成り立っている企業環境では、ブランチからのアプリケーションの操作性やWANの最適化が非常に重要になるのです。つまり、本社、データセンターも含め企業全体をシームレスに統合することが重要となっています。
今回発表するこれらの新しい機能によって、従来のCisco ISR製品ポートフォリオにかつてない幅広いサービスを統合することが可能となり、企業のブランチ オフィス環境で、セキュリティや音声、映像、ワイヤレス、データなど、より多くのソリューションを統合できるようになりました。これにより、お客様は、ビジネスの成長を促すだけでなく、コストの大幅な削減が可能となります。
■革新的なトンネルレスVPNソリューションにより、安全性の高いビジネスコラボレーションが実現
シスコは、ルーティングとセキュリティの分野で培った市場トップクラスのノウハウを駆使し、GET VPNテクノロジーを開発しました。この技術により、企業やサービスプロバイダーは、データの暗号化を行なうセキュリティ機能とルーティング インテリジェンスのどちらか一方を犠牲にすることなく、VPNを構築することができます。
「企業は長年、法規制を遵守する必要性から、MPLS(Multiprotocol Label Switching)VPN上を流れるトラフィックを暗号化できるようなソリューションを待ち望んできました。しかし、従来のようなトンネルベースの暗号化技術では、QoS(Quality Of Service)やメッシュの接続性を犠牲にすることなく実現するのはむずかしいのが現状です」と、Gartner社のリサーチ担当副社長、ニールリカード氏は述べています。
Cisco GET VPNは、本来のルーティング機能を利用しながら、拡張性・安全性に優れたAny-to-Any型の接続を提供します。ポイントツーポイントのトンネルを構築することなく、Multiprotocol Label Switching(MPLS)をはじめとするさまざまなWAN環境で、Cisco GET VPNを利用できます。この機能によって、大規模ネットワークのレイテンシーを削減したり、音声や映像アプリケーションのパフォーマンスを向上させることが可能です。
■WAN最適化機能とモニタリング機能を統合し、ビジネス アプリケーションを向上
Cisco ISRの新しいサービスモジュールは、高性能のネットワーク分析機能に加え、強力なWAN最適化機能とアプリケーション高速化機能を提供します。これらのサービス モジュールによって、データセンターからファイルやアプリケーションにアクセスする際に障害となるWANの問題を取り除くことができるため、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。
データセンターベースのさまざまなアプリケーションをリモートオフィス環境に分散させるケースが増えており、IT部署もエンドユーザも、WANのレイテンシーやその他の問題によって、アプリケーションのパフォーマンスが低下するのを経験しています。Cisco Wide Area Application Acceleration Services(WAAS)ソフトウェアをCisco ISRに実装することで、WANのキャパシティを最適化して、ネットワークやアプリケーションのパフォーマンスを向上させ、アプリケーションやストレージ リソースを一元管理することの影響を抑えることが可能です。また、Cisco ISR用に開発された新しいWAAS機能には、従来のCiscoWAASアプライアンスと同じオペレーション モードが採用されているため、QoS(Quality Of Service)やファイアウォール アクセス コントロール リスト(ACL)、NetFlowなど、従来のISRベースのサービスともうまく連携させることができます。
■優れた音声・映像ソリューションにより、ブランチ オフィス環境をサポート
シスコはまた、コストを削減し、通信の安全性を高め、可用性を向上させる、音声・映像・コラボレーションの強力な機能セットをCisco ISRに追加しました。
具体的には、Session Initiation Protocol(SIP)トランキング機能を追加し、音声・映像・データのサービスを単一のPRI(Primary Rate Interface;1次群速度インターフェイス)で統合したほか、安全性の高いSurvivable Remote Site Telephony(SRST)とCall Manager Express(CME)、VoiceXML(VXML)、Session Border Controllerなど、さまざまな機能を拡張しました。
Cisco ISR製品ポートフォリオは、Cisco 1800、2800、3800シリーズ ルータで構成され、Cisco ISR製品ポートフォリオに常に新しいアドバンスト サービスを追加することで、シスコは、ビジネスの最適化と成長に取り組む世界中のブランチオフィスをサポートしています。
■価格と販売予定
Cisco WAASモジュールは参考価格508,000円からとなっています。Cisco WAASモジュールは現在販売中で、Cisco NAMは、2007年第2四半期の販売開始を予定しています。
Cisco GET VPNソリューションは、2006年12月の販売開始しており、Cisco 871シリーズ、Cisco 1812J、ISR、Cisco7301、Cisco 7200ルータに実装されるCisco IOSR 12.4(11)Tの機能の1つとして提供されます。
Cisco ISR製品ポートフォリオの詳細については、 htt://www.cisco.com/jp/go/isr をご覧ください。
■シスコシステムズ株式会社について
シスコは、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。
シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp
*Cisco、Cisco SystemsおよびCiscoのロゴマークは、米国およびその他の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。
< お客様お問い合わせ先 >
シスコシステムズ株式会社
シスココンタクトセンター
TEL: 03-6670-2992(直通)
URL: http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/