松下電工、ハロゲンフリー半導体パッケージ基板向けの環境対応材料を発売
松下電工は半導体パッケージ基板向けの環境対応材料を強化
松下電工株式会社は、環境対応のハロゲンフリー半導体パッケージ基板用材料の「MEGTRON GX」の販売を強化します。
ここ数年、半導体メーカー、サブストレートメーカーの環境対応の一環として、半導体パッケージ基板用材料にハロゲンフリーの採用が加速化して来ています。
当社は日本、台湾、中国(広州、蘇州)、欧州の世界5拠点で幅広く生産・販売の実績がある「ハロゲンフリーエポキシマルチ」の樹脂開発技術を応用し、成長が期待される薄型CSP用途に適した「MEGTRON GX R-1515B」を開発しました。
R-1515Bは量産レベルで40μmという業界トップクラスの薄物化を実現し、低熱膨張や高剛性、高耐熱性、長期絶縁信頼性などの特長を有し、既に欧米ICメーカーを含む30社以上の採用および認定を取得しています。
今後は、当社の強みである「材料開発技術(有機樹脂設計技術など)」「品質評価技術(長期絶縁信頼性評価など)」「生産技術(短納期対応など)」に加え、当社の半導体封止材との組み合わせによる評価・総合提案やプロジェクトチームでの販売促進など、総合力を発揮することで顧客とのさらなる密接な関係を構築し、2010年には同商品で売上20億円/年、当社の半導体パッケージ基板用材料のハロゲンフリー比率において6割以上を目指して行きます。
なお同商品は、2007年1月17日~19日に東京ビッグサイトで開催される「プリント配線板EXPO」に出展します。
■R-1515Bの特長
(1)ハロゲンフリーで94V-0の難燃性
(2)表面の熱膨張量15~20%低減
(3)厚み方向の熱膨張量50%低減
(4)基板の剛性3.3倍(250℃での曲げ弾性係数)
(5)優れた耐熱性(鉛フリーはんだ対応)
(6)低吸湿による、ハイレベルな耐CAF(銅マイグレーション)性(※)
(※)比較対象はいずれも当社半導体パッケージ用基板材料
MEGTRON3 R-5715SL(ハロゲン材)
■R-1515Bの主な用途
DRAMおよびフラッシュメモリー用薄型CSPほか(BOC、SIP、POP、カード基板など)
以上