STマイクロとサムスン電子など、無線ハイビジョンIPTVセット・トップ・ボックス発売で協力
サムスン電子、STマイクロエレクトロニクス、メタリンクは、
CeBITにおいて無線ハイビジョンIPTVセット・トップ・ボックスを発表
半導体、通信、デジタル・メディア、およびデジタル・コンバージェンス技術の世界的なリーディング企業であるSamsung Electronics Co., Ltd.(以下サムスン電子)と、セット・トップ・ボックス(STB)用チップのリーダーであるSTマイクロエレクトロニクス( http://www.st-japan.co.jp/ 、NYSE:STM、以下ST)、および高性能無線および有線ブロードバンド通信シリコン・ソリューションを提供するMetalink Ltd.(NASDAQ:MTLK、以下メタリンク)は、ドイツのハノーバーで2007年3月15日から21日まで開催されているCeBITにおいて、802.11nワイヤレスIPTV規格準拠のハイビジョン(HD)TVをサポートする革新的なSTBの発売に向けて協力することを発表しました。CeBITは、家庭およびオフィス向けのデジタルITおよび通信ソリューションに関する世界最大の見本市です。
サムスン電子のSMT-H6155は、無線LAN経由でHD IPTVを配信するために特別に設計されたSTBであり、STのHDビデオ・デコード技術を用いたSTi7109チップセットと、メタリンクの複数のHDビデオ・ストリームを家中に無線配信可能とする802.11n WLANPlus(TM)チップセットを搭載しています。
サムスン電子のSTB開発グループ副社長のHEE-WON PARK氏は、次のようにコメントしています。「当社の顧客は、IPTV経由のハイビジョン・マルチメディア・コンテンツおよび無線LANを用いてコンテンツを利用する機能に対して、大きな期待を寄せています。サムスン電子のSMT-H6155は、STのデコーダとメタリンクの802.11nチップセットを搭載しており、HD IPTV用の最高のSTBとして消費者に満足されるものと確信しています。SMT-H6155は、サムスン電子の最高水準の品質を表すものであり、消費者の信頼と満足を得られる製品となるでしょう。」
STの上級副社長 兼 ホーム・エンターテインメント・グループのジェネラル・マネージャであるChristos Lagomichosは、次のようにコメントしています。「サムスン電子は、STB製品の世界的有力企業であり、STの大口顧客です。市場を牽引する当社のHDデコーダとメタリンクのWLANPlusによって、サムスン電子に、今日市場で最も革新的で堅牢なソリューションを提供できることを嬉しく思います。このプラットフォームによって、STBが家庭内のネットワークにおける中核的なマルチメディア機器となり、通信事業者や小売市場に対して、STi71xxファミリなどのSTの先進的なデコーダICの能力を示すことになります。」
メタリンクの会長兼CEOであるTzvika Shukhman氏は次のようにコメントしています。「STBの世界市場を牽引するサムスン電子およびSTと協力することを誇りに思います。この最先端の製品には、当社のWLANPlus技術が組み込まれており、無線LAN上で『サービス・プロバイダ品質』のHDビデオ・ネットワーキングを実現する上での重要なマイル・ストーンです。」
26ホールのD60にあるサムスンのブースで、このソリューションのライブ・デモをご覧ください。
ABIリサーチのブロードバンドおよびマルチメディア・リサーチ担当主席アナリストのMike Arden氏は、次のように述べています。「STは、STBデコーダ市場において最大の市場シェアを有しています。そして、サムスン電子は、アジア太平洋地域では最大、世界でも第2位のSTBベンダです。両社が組むことにより、IPTV STB市場のシェアを獲得する上で、さらに強い立場を得ることになります。2006年の世界のSTBの出荷台数は470万台でしたが、2011年には4120万台になるでしょう。」
サムスン電子(Samsung Electronics Co., Ltd.)について
サムスン電子は、半導体、通信、デジタル・メディア、およびデジタル・コンバージェンス技術の世界的リーダーで、2006年の売上は634億米ドル、純利益は85億米ドルでした。56カ国に124ヵ所の拠点を持ち、従業員数は約138,000人です。デジタル・マルチメディア事業、LCD事業、半導体事業、通信ネットワーク事業、デジタル機器事業の5つの主要事業部門で構成されています。
世界で最も急速に成長するブランドの1つとして再編されたサムスン電子は、デジタルTV、メモリ・チップ、携帯電話、およびTFT-LCD分野における世界最大のメーカーです。さらに詳しい情報は、サムスン電子のホームページをご覧ください。
http://www.samsung.com
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。さらに詳しい情報はSTのホームページ(ST日本法人 http://www.st-japan.co.jp/ 、STグループ http://www.st.com/stonline/ )をご覧ください。
メタリンク(Metalink Ltd.)について
メタリンク(NASDAQ:MTLK)は、高性能無線/有線ブロードバンド通信シリコン・ソリューションの主要メーカーです。メタリンクのWLANおよびDSL技術は、あらゆる家庭で真のブロードバンド接続を可能にするもので、その製品は、通信、ネットワーキング、およびエンターテインメントのコンバージェンス化を促進することによって、ブロードバンド体験に革新をもたらします。
メタリンクのWLANPlus(TM)は高スループットの802.11nドラフト準拠の無線LAN技術で、ネットワーク化された家庭用エンターテインメント環境に最適化されています。先進のMIMO技術、QoSの完全サポート、および2.4GHz帯と5GHz帯の両用なので、WLANPlusは複数の部屋における複数のハイビジョン・ビデオ・ストリームを可能にします。さらに、メタリンクは、トリプル・プレー・サービスをサポートするためのコスト効率に優れたネットワーク・アップグレードとして、通信事業者によって使用される広範な対称DSLおよびVDSL製品も提供しています。
本社はイスラエルのヤクムにあり、アトランタ(米国)、韓国、日本、および中国に支社があります。さらに詳しい情報は、メタリンクのホームページをご覧ください。
http://www.metalinkbb.com
サムスン電子のSTB 「SMT-H6155」について
SMT-H6155はIPおよびDVB-T(Digital Video Broadcasting -Terrestrial)受信機能を結合したハイブリッドSTBです。IPネットワーク経由のHDコンテンツ配信を完全にサポートしており、VoDやIPマルチキャスティングなど、さまざまな双方向機能を使用できます。最先端のSMT-H6155は、STのSoCプラットフォームを用いて製造された単一のチップセットにMPEG-4 AVC/H264/C1機能を搭載しており、802.11nを用いる無線デジタル・ビデオ・ホーム・ネットワーキングをサポートしています。
STのSTi7109について
STi7109は、シングルチップのMPEG-4 AVCおよびVC-1デコーダで、高性能CPU、ビデオ・デコード回路、広範な周辺デバイス、先進的な接続機能、および新たなセキュリティ基準のサポートなど、STBの主要機能をすべて1チップに搭載しています。
メタリンクのWLANPlus(TM)について
WLANPlusファミリは同社のMtW8170ベースバンド・デバイスとMtW8150高周波集積回路(RFIC)で構成されています。これらの機能を組み合わせることによって、メタリンクのWLANPlusファミリは複数のHDTVストリームを半径100フィート以内の任意の地点に、完全なQoSパフォーマンスを維持しながら配信することができます。革新的なパケット収集技術により、メディア・アクセス制御(MAC)の効率が他のソリューションの実効スループットの2倍に強化されています。2 × 3の実Multiple-In Multiple-Out(実MIMO)技術を搭載することにより、さらにスループットとQoSが向上しています。また、洗練されたチャネル・ボンディングとアンテナ・ローディング技術により5 GHzの周波数帯で、高いビデオ配信性能を実現します。
WLANPlusチップセットは、下位と上位のMACが統合されており、必要な処理電力とホストのアプリケーション・プロセッサからのメモリ割り当てが劇的に減少しています。これにより、消費者向けの電子機器との統合が簡単になり、トータル製造コストが下がります。さらに、先進的な低密度パリティ・チェック(LDPC)前方エラー訂正(FEC)コーディングによって、従来の方式に比べて到達距離と信号の堅牢性が大きく強化されています。また、802.11iのセキュリティ機能と802.11eのQoS基準を完全にサポートしています。いずれも優先度の高い音声およびビデオのサービスに不可欠です。
メタリンク - 見込み情報について
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