クボタ、インドに水道用ダクタイル鉄管の製造販売合弁会社を設立
インドでダクタイル鉄管を製造・販売
タタグループと合弁会社設立・工場建設で基本合意
当社は、インド最大の財閥タタグループの中核企業タタ・スチールの子会社である「タタ・メタリクス株式会社」(インド西ベンガル州コルカタ市 社長:ハルシュ・ケイ・ジャア 以下「TML社」)と、「株式会社メタルワン」(東京都港区 社長:金田守司)との共同出資で、インドに合弁会社(以下「新会社」)を設立、工場を建設し、水道用ダクタイル鉄管を製造・販売することで基本合意しましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
1.基本合意の骨子
(1)TML社が過半数を出資し、水道用ダクタイル鉄管(以下「本製品」)の製造・販売を目的とする新会社を、コルカタ市の西約130キロに位置する西ベンガル州カラプール市に設立する。
(2)鋳物用銑鉄を製造するTML社カラプール工場の隣接地に鉄管工場を建設し、同社の高炉から直接、主原料となる溶銑の供給を受け、本製品を製造する。
(3)当社は新会社に、工場建設及び本製品の製造に必要な技術を提供する。
(4)本製品は、インド国内市場向けに新会社が販売し、中近東・東南アジア市場向けに当社が新会社からOEM供給を受け販売する。
2.新会社設立の背景とねらい
(1)成長が期待できるインド市場で、水道用ダクタイル鉄管事業を早期に立ち上げる
○インドでは、急速な経済成長により都市部を中心とした上下水道の整備が急務となっています。
水道整備予算は拡大しており、パイプライン建設の基幹製品であるダクタイル鉄管の需要は、97~06年度の年間平均伸率が23%を示すなど急速に増加しています。
今後も水道整備には、予算が重点配分される見込みであり、本製品の旺盛な需要が期待できます。
○TML社は、本製品の主原料となる銑鉄を安定的に供給する体制があり、販売面でもインド最大の財閥であるタタグループの一員として信用力と営業力を有しています。
当社は新会社に、工場建設と本製品の製造に必要な技術を提供し、インドにおける本製品事業の早期立ち上げを目指します。
(2)中近東・東南アジア諸国向け輸出の拡大を図る
○中近東・東南アジア諸国では、経済成長や人口増加を背景に水インフラの整備が急がれており、本製品市場の安定的な需要が見込まれます。
○当社は現在、日本国内の製造拠点から同諸国向けに本製品を輸出していますが、中国製品などの台頭によりコスト競争が激しくなっています。
○今後は、日本からの輸出と併せてインド拠点からも本製品を同諸国向けに輸出し、輸送コストの削減などで競争力を高め、海外事業の拡大を図ります。
3.今後の予定
本年7月までに合弁基本契約を締結し、新会社を設立する予定です。
その後、工場建設に着手し、2009年初までに生産・販売体制を整え、操業開始5年後に売上100億円を目指します。
以 上