伊藤忠商事、米子会社がメキシコ湾岸の15の海上生産油ガス田権益を獲得
米国メキシコ湾石油・天然ガス上流事業について
伊藤忠商事の100%子会社であるシエコ・エナジー・ユー・エス・リミテッド(デラウエア州、米国、以下:当社子会社)が米国独立系石油・ガス開発会社であるレンジ・リソーシーズ社との間で合意した、レンジ・リソーシーズ社の子会社2社の発行済株式100%を購入する契約が2007年3月30日に発効し、米国メキシコ湾岸においてウエスト・デルタ30油ガス田(取得権益49%、オペレーター:エクソン・モービル)を含む15の海上生産油ガス田権益を獲得しました。
本件は、先に発表されたレンジ・リソーシーズ社の入札に応札後、契約交渉を行ってきたもので、資源価格高止まりの現環境下、価格ヘッジ等を利用することにより安定した収益が見込める案件です。
又、当社は当社子会社を通じて本年1月にテキサス州管轄下のメキシコ湾における探鉱鉱区権益を取得しており、同鉱区においては、Santos USA Corp.をオペレーターとして、深部ガス層をターゲットに本年3坑の試掘井掘削を計画しています。
近年米国メキシコ湾海域では深部ガス層で大規模なガス田が数多く発見されており、当該探鉱鉱区でも1兆立方フィート以上の大規模ガス田発見を期待しています。
尚、当社子会社は本年、米国での石油・天然ガス上流事業において、上述の生産権益買収費用及び探鉱・開発作業費用として200億円以上の投資をする計画です。
今回の獲得資産による本年の自社取り分の原油、天然ガスは石油換算日量約2,300バレルですが、当社が昨年買収した米国ガスマーケティング会社と共同で米国天然ガス市場でのガス・バリューチェーンの取り込みを図る予定です。また、これら獲得した鉱区権益を基盤として今後米国メキシコ湾での探鉱・開発活動を拡大して行く考えです。
エネルギー開発部門では現在アゼルバイジャン、英領北海、豪州、インドネシア、アルジェリア、ロシアでの原油・ガス開発・生産事業に参画、またカタールとオーマンでLNGプロジェクトにも参加しており、2007年度は引き続き海外での優良、且つバランスの取れた探鉱・開発・生産鉱区権益の獲得に注力していく方針です。
以 上
◆参考資料:取得鉱区地図
(※ 関連資料を参照してください。)