ナショナルセミコンダクター、イコライゼーション機能など搭載のLVDSバッファ・ファミリーを発売
ナショナル セミコンダクター
イコライゼーションとプリエンファシスの両機能を搭載し、業界をリードするシグナル・インテグリティを提供する業界初のLVDSバッファ・ファミリを発売
バックプレーンやケーブル上での3.125Gbpsのデータ伝送時に業界最高のLVDSジッタ特性と最も低い消費電力を実現
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ユーゲン・ヘルト、資本金:42億750万円)は、業界をリードするLVDS(小振幅差動信号)製品ラインナップの新製品として、3つのシグナル・コンディショニング・バッファを発売したと発表しました。新製品は、送信時のプリエンファシスと受信時のイコライゼーションの両機能を搭載し、データレートが最大3.125Gbpsまでの信号に対して優れたジッタ特性を提供する業界初のLVDSデバイスで、従来世代のバッファに比べて消費電力も低減しています。また、ナショナルは今年中に、同様の性能を提供するクロスポイント・スイッチ、マルチプレクサ/バッファ(MUX/バッファ)、スプリッタなど、11種のLVDS新製品を投入する予定です。
高性能アナログ・シグナルパス製品のリーディング・サプライヤであるナショナルが発売したDS25BR100、DS25BR110およびDS25BR120は、データレートが最大3.125Gbpsまでの信号に対してシグナル・インテグリティ(信号の整合性)を実現したシングル・チャネルLVDSバッファで、ジッタ値(代表値)が9ps(ピコ秒)の業界最高のジッタ特性と100mWという最も低い消費電力を実現しています。通信やストレージおよびイメージングシステムなどでのFR-4バックプレーンや、ケーブルによる高速信号伝送に最適です。例えば10mのInfiniBandケーブルや40インチのFR-4伝送路上では、イコライザ出力時の残留ジッタ値が0.15UI(ユニット・インターバル)で2.5Gbpsの伝送ドライブを行います。また、次世代のシリアル・デジタル・インタフェース(SDI)放送ビデオ・ルータやホームシアター用デジタル・ビジュアル・インタフェース(DVI)ケーブル接続における信号ブーストも可能です。
新しいLVDSバッファは、7kV耐量のESD(静電気放電)保護機能を持ち、新世代の90nm(ナノメートル)および65nmのFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)/ASIC(特定用途向けIC)からの信号のバッファリングに最適です。
●主な技術的特長
3.125GbpsのDS25BR1xxファミリ(DS25BR100、DS25BR110およびDS25BR120)は、優れたシグナル・インテグリティとノイズ耐性を保証するフル差動シグナルパス機能を備えており、8ピンのLLP(R)パッケージで提供されます。DS25BR100は、2つのレベルの送信プリエンファシス機能と受信イコライゼーション機能を持ち、リピータ・デバイスとして最適です。DS25BR120は4つのレベルのプリエンファシス機能を、DS25BR110は4つのレベルのイコライゼーション機能を搭載し、それぞれドライバ・デバイス、レシーバ・デバイスとして最適です。
新製品は、3mm×3mmの小型のLLPパッケージによる基板面積低減に加え、フロースルー・ピンアウト採用によるデバイスの内部ジッタ極小化、容易な基板レイアウトなどのメリットを提供します。LVDS、CML(カレント・モード・ロジック)およびLVPECL(ロー・ボルテージ・ポジティブ・エミッタ・カプルド・ロジック)入力に対応し、出力レベルはLVDS完全互換です。差動入出力は100Ω抵抗で内部終端されるため、デバイスの入出力リターン・ロスが減り、部品数や基板面積のさらなる低減を可能にします。
3.125GbpsのDS25BR1xx LVDSバッファ・ファミリの詳細情報およびサンプルや評価用ボードの注文についてはそれぞれ、 http://www.national.com/pf/DS/DS25BR100.html 、 http://www.national.com/pf/DS/DS25BR110.html 、 http://www.national.com/pf/DS/DS25BR120.html をご覧ください。
ナショナルのインタフェース製品に関する詳細情報は、 http://www.national.com/JPN/appinfo/interface/ をご覧ください。
●ナショナルのLVDS技術
ナショナルの小振幅差動信号(LVDS)技術は、低電圧/低ノイズで銅線ケーブル上での高速データ伝送を実現する技術です。LVDSは、ミリワット・レベルの消費電力でギガビット・クラスのデータ伝送を可能にし、これによって帯域幅への要求が厳しいアプリケーションにおける、現行および将来の高性能データ伝送の課題を解決します。Databean社の2005年アナログIC市場シェア調査レポートによると、ナショナルは高速LVDS製品の世界最大のサプライヤです。ナショナルのLVDS製品には、インタフェース・ライン・ドライバ/レシーバ、LVDS-LVDSシグナル・コンディショナ、LVDS-LVDSスイッチング/マルチプレクシング/リピーティング機能、LVDS-LVDSシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)、FPDリンク・ディスプレイ・ソリューション、高速デジタル・インタフェース内蔵のADC製品などがあります。ナショナルのLVDS製品の詳細については、 http://LVDS.national.com/jpn をご覧ください。
<供給>
DS25BR100、DS25BR110およびDS25BR120は、いずれも出荷が開始されています。
高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリ、 http://www.national.com/company/pressroom/gallery/network.html で入手できます。
このニュースリリース(製品画像付き)はナショナル セミコンダクター ジャパンのウェブサイト http://www.national.com/JPN/news/item/0,4140,661,00.html でもご覧いただけます。
<商標>
LLPおよびNational Semiconductorはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。
ナショナル セミコンダクター コーポレーションは、付加価値の高いアナログ・デバイスやサブシステムを創造し、世界の市場をリードするアナログ企業です。ナショナルはパワーマネジメントIC、ディスプレイ・ドライバ、オーディオ・アンプ/オペアンプ、インタフェース製品およびデータ・コンバージョン・ソリューションを提供しています。主要アナログ市場はワイヤレス・ハンドセット、ディスプレイおよび医療、自動車、産業用、計測/測定向けアプリケーションなどの広範なエレクトロニクス機器です。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2006年5月28日に終了した2006会計年度の売上高は21億6,000万ドルでした。
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約130名です。
ウェブサイト・アドレス:
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社:http://www.national.com/JPN/
米国本社:http://www.national.com/
◆お問い合わせ先
TEL:03-5639-7300(大代表)
E-Mail:jpn.feedback@nsc.com