新日本石油、富士フイルムの吉田南工場でエネルギー供給設備の営業運転を開始
富士フイルム株式会社吉田南工場向けエネルギー供給設備の営業運転開始について
~国内最大級かつ当社初のBOO事業※1の開始~
当社(社長:西尾進路)は、2005年6月20日に富士フイルム株式会社(以下富士フイルム)と共同で、CO2排出削減のため燃料の天然ガス化を進める富士フイルムグループの3生産拠点(同社吉田南工場、富士フイルムオプトマテリアルズ株式会社、富士フイルム九州株式会社)へのエネルギー供給事業(電気計55,000kW※2)を受託することを発表いたしましたが、4月1日より、吉田南工場向けに営業運転を開始しましたのでお知らせいたします。
同工場へのエネルギー供給の形態は、LNG(液化天然ガス)の調達から、LNGサテライトタンク、高効率型天然ガスエンジンコージェネレーション設備※3などの設置・運転・管理までを当社が全面的に行う、国内最大級かつ当社初のBOO事業となります。
また、富士フイルム九州株式会社へは、2006年10月よりエネルギー供給を開始しており、富士フイルムオプトマテリアルズ株式会社へのエネルギー供給については、同社へのガス導管敷設工事、天然ガスコージェネレーション設備設置工事を本年8月に着工し、2008年8月に営業運転を開始する予定です。
なお、富士フイルムは燃料の天然ガス化に伴い、吉田南工場では、同工場の排出量の約15%に相当する年間約1万トン強のCO2排出の削減が見込まれています。
当社は、エネルギーの多様化が進展する中、「総合エネルギー企業」として、今後ともお客さまの様々なニーズに対応すべく多様なエネルギービジネスを育成・推進してまいります。
記
*参考画像あり。
以 上
※1:「Build Own Operate」の略で、通常のオンサイト事業とは異なり、運転管理まで事業者が実施するオンサイト事業のこと。
※2:2005年6月20日発表時は、富士オプトマテリアルズ向け能力を30,000kWと見込んでいたため、合計で68,000kWであったが、その後、同社との検討の結果、能力を17,000kWに見直し、合計で55,000kWとなった。
※3:天然ガスを燃料として発電効率の高いガスエンジンやガスタービンにより発電を行ない、その際に発生する排熱を蒸気や温水などで回収し、有効利用する熱電併給システムのこと。