古河電工、海外の知的財産拠点でグローバルな活動を本格展開
海外の知的財産拠点でグローバルな活動を本格的に開始
古河電気工業は、グローバルな知的財産活動を強化するため、海外拠点である米国現地法人FENA(Furukawa Electric North America, Inc)内および中国北京の当社駐在員事務所内で、古河電工知的財産部との協力体制のもと、本格的な知的財産活動を開始しました。
1.背景
市場や製造拠点、研究開発拠点などのグローバル化が進む中で、当社は、2006年4月にスタートした中期計画「イノベーション09」の中で、2009年度に売上高の海外比率を35%にするという目標を立てて海外事業の強化を進めています。
海外での売上高の増加のための知的財産活動としては、
(1)他社に対して参入障壁を築く/他社による参入障壁を排除するため、市場や製造地となる国で知的財産権を強化すること
(2)特許ライセンスや技術提携等に関する交渉、契約を適切に実施すること
(3)海外関連会社の事業活動を、知的財産の面から支援すること
などが挙げられますが、特に重要と考える米国、中国、近隣アジア地域、欧州での事業拡大に連携して、知的財産活動を更に充実、拡大させるために、米国、中国にそれぞれ拠点を設置しています。
2.活動概要
当海外拠点において、以下の活動を実施します。
(1)海外関連会社を含む古河グループ全体での知的財産を統合して運用し、交渉力を強化します。
(2)模倣品や商標侵害等に対応するため、現地事業拠点と協力して情報収集や侵害品入手、警告状送付、差し止め請求、ライセンス交渉などを迅速に行います。
(3)海外での知的財産権の強化のために、出願・権利取得活動を現地で支援し、質・量ともにより強力な権利網を確立していきます。
(4)海外での「古河」ブランドの価値を向上させるため、商標出願や海外関連会社を含めたブランドの管理、さらに類似商標の取消申請なども行います。
(5)現地事業拠点からの技術流出防止のため、秘密情報やノウハウの管理に関する指導を行います。
3.拠点概要
(米国)
組織名: Intellectual Property Division, Furukawa Electric North America, Inc.(通称FENA-IP)
住所: 2000 Northeast Expressway,Suite C-035,Norcross,Georgia 30071,USA
人数: 5人
(中国)
組織名: 古河電工知的財産部中国分室
住所: Room 1001,Beijing Full Tower,9 East Third Road Chaoyang District,Beijing 100022,China
人数: 2人