富士通、「SR-Sシリーズ」から10Gインターフェース対応の高機能スイッチ2機種を発売
高機能スイッチ「SR-Sシリーズ」に10G対応ギガスイッチを追加
~商用最高レベルのセキュリティ(認証機能)を実現~
当社は、豊富なセキュリティ機能と高信頼機能をサポートする高機能スイッチ「SR-Sシリーズ」において、10Gインターフェースに対応したギガスイッチ2機種を開発し、4月16日より販売開始します。
本製品は、今後さらなる高速化が求められる企業内ネットワークを安心・安全に構築可能なコストパフォーマンスに優れた製品です。また、本製品に搭載する基本ソフトウェアに含まれる「SR-S Security SoftwareV01.01」は、ISO/IEC15408(注1)において商用最高レベルのEAL4+(注2)を評価・認証中(2007年度上期取得予定)であり、お客様業務システムに安心して適用いただけます。
なお、今回発表した製品は、高い信頼性が評価され、大手金融会社様の対外業務システムに導入が決定しております。
本製品は、5月17日、18日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する「富士通フォーラム2007」でご覧いただけます。
近年、システムの複雑化・多様化に伴う運用管理負担を軽減する手段として、サーバの集約・統合に取り組む企業が増加しています。効率的なサーバの集約・統合をおこなう上で、ネットワークに求められるのが「大容量のデータ通信に対応した高速なインターフェース」と「高い信頼性」です。
当社ではこれらの要望にお応えするために、ネットワークの信頼性・セキュリティのさらなる強化を実現するスイッチ製品として、従来から提供している「SR-Sシリーズ」に、新たに10Gインターフェースに対応したL2スイッチ「SR-S324TC1」、L3スイッチ「SR-S724TC1」を追加いたします。
■販売価格、および出荷時期
製 品 名 販売価格(税別) 出荷時期
SR-S324TC1(L2スイッチ) 34万8,000円から 4月23日より
SR-S724TC1(L3スイッチ) 55万8,000円から 4月23日より
■販売目標
3年間で60億円
■本製品の特長
1.全ポートギガ対応
1U(高さ 44mm)のコンパクトサイズに、1000BASE-Tを20ポート、1000BASE-TまたはSFP(注3)として利用できるポートを4ポート標準搭載しました。業務サーバの集線スイッチや、フロアスイッチを集線する中小規模のバックボーンスイッチとして最適です。
2.10Gインターフェースをサポート
拡張スロットにオプション製品を搭載することで、10Gインターフェースを最大2ポートまで搭載可能です。10Gインターフェースは光ケーブルを用いる10GBASE-SRと10GBASE-LR、銅線を利用する10GBASE-CX4に対応します。
また、「SR-S724TC1」(L3スイッチ)に10GBASE-SRを2ポート搭載した構成でも標準価格合計が159万8,000円と、優れたコストパフォーマンスを実現しています。
3.「SR-S基本ソフトウェアV10」に対応
高度なネットワーク認証機能(IEEE802.1X認証、WEB認証、MACアドレス認証、ARP認証)や、高信頼機能(リンクダウンリレー機能、L2ループ検知・防止機能、バックアップポート機能、スパニングツリー機能(注4)など)を実現し、豊富な導入実績を誇る「SR-S基本ソフトウェアV10」を標準搭載します。本ソフトウェアが実現する機能により、お客様システムを安心・安全に構築可能です。
「SR-Sシリーズ」が提供する先進機能については、下記URLを参照願います。
http://fenics.fujitsu.com/products/sr-s/feature.html
4.商用最高レベルのISO/IEC15408 EAL4+を取得予定
「SR-S基本ソフトウェアV10」に含まれる「SR-S Security SoftwareV01.01」は、商用最高レベルとなるISO/IEC15408 EAL4+を評価・認証中(2007年度上期取得予定)であり、取得した場合、国内スイッチ製品では初めて(注5)となります。セキュリティ・信頼性を重視されるお客様にも安心してご導入いただけます。
5.環境にやさしいRoHS対応製品
電気・電子機器における特定有害物質の使用を制限する欧州の規格であるRoHS指令(注6)に対応しています。
■主な仕様、製品適用イメージ
添付資料をご参照ください。
■商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
■注 釈
注1 ISO/IEC15408:「情報技術セキュリティ評価基準」。情報技術に関連した製品(ハードウェア・ソフトウェア)およびシステムが適切に設計され、その設計が正しく実装されていることを評価するための情報セキュリティ評価基準。1999年6月に国際標準規格として承認された。
注2 EAL4+:Evaluation Assurance Level。ISO/IEC 15408で定められている評価保証レベル。製品やシステムの保証レベルを表し、EAL1~7 の7 段階がある。数値が高い程、保証の程度が厳密になる。EAL1~4は主に商用製品に適用され、EAL5以上は主に軍事向けに適用される。
注3 SFP:Small Form Factor Pluggableの略。光インターフェースに対応可能な変換モジュール。
注4 スパニングツリー機能:L2ネットワークにて装置・経路の冗長化を実現するプロトコル。
注5 国内スイッチ製品では初めて:2007年4月6日時点。当社調べ。
注6 RoHS指令:EUの電気・電子機器に対する特定6有害物質の使用制限に関する指令。
■関連リンク
「SR-Sシリーズ」紹介サイト
http://fenics.fujitsu.com/products/sr-s/