日本HP、高パフォーマンス&セキュリティーのブレード型ワークステーションを発売
高い処理性能、セキュリティ、高管理性を同時に実現するブレード型ワークステーションを発表
- ブレードPCをはじめとするリモート・クライアント・ソリューションのラインアップを拡充。
金融業やCADユーザなどのハイパフォーマンス分野を中心に拡販 -
日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:小田 晋吾)は、高パフォーマンスとセキュリティ、高管理性を同時に実現する、「HP Blade Workstation ソリューション」を発表します。同時に本ソリューションに使われるワークステーションブレード(ブレード型ワークステーション)「HP ProLiant xw460c Blade Workstation(エイチピーエックスダブリュー460シー、以下xw460c)」を5月上旬から日本HPの直販営業、および日本HPが認定した「HP Blade Workstation ソリューション」のシステムインテグレーション・パートナー「HP Blade Workstation SIパートナー」を通じて販売開始します。
製品名:HP ProLiant xw460c Blade Workstation
販売価格:510,300円~(税抜486,000円~)
販売開始日:5月上旬
※16ユーザ想定での「HP Blade Workstation ソリューション」の参考構成価格は、約1,000万円~となります。(クライアント端末、各種ソフトウェア、ラック、追加サービス費用は除く。)
「HP Blade Workstation ソリューション」では、ブレードPCを用いたクライアント統合ソリューション「HP CCI(Consolidated Client Infrastructure)」と同様に、ワークステーションブレード本体やストレージなどの主要機能をデータセンター内に集約し、専用アクセス端末(シンクライアント)に画面転送して表示させます。
「xw460c」上で処理された大容量のグラフィックスデータは「HP Remote Graphicsソフトウェア(以下、HP RGS)」(*1)によりネットワークを介してディスプレイイメージとしてシンクライアントに転送されます。
また、ワークステーションブレード「xw460c」は、インテル(R) Xeon(R) 5100シリーズを搭載したブレードサーバ「HP ProLiant BL460c」をベースにしています。「BL460c」にNVIDIA(R)Quadro FX 560Mグラフィックスを搭載し、ブレードPCと比べてグラフィックス処理を含めた処理性能を大幅に向上させています。また、ワークステーションブレードを格納、管理するインフラストラクチャには、すでにサーバ分野で実績のある第3世代ブレード「HP Blade System c-Class」のコンポーネントや管理ツールを利用します。
セキュリティや管理性に優れ、快適なオフィス環境を実現するとともに、ワークステーション並みの高度な処理性能が利用できます。
*1:「HP Remote Graphics ソフトウェア」は、米航空宇宙局(NASA)にも使われたHP独自の圧縮技術「HP2テクノロジ」を用い、少ないネットワーク負荷では従来困難であった3Dグラフィックスなどの大容量データの高速転送を可能にするソフトウェアです。
<金融業やCADユーザなどのハイパフォーマンス分野をターゲットに拡販>
従来金融業のトレーディングルームでは、机上には4つ以上のモニタ、足元には複数台のワークステーションを設置しているという環境が一般的で、セキュリティや運用管理だけでなく、作業スペースの確保や発熱に対しての問題が生じていました。
「xw460c」を用いることで足元のワークステーション本体をマシンルームに集約し、一括管理が可能になるため、セキュリティの確保と発熱や騒音の問題を同時に解決できます。また、HP BladeSystem c-Class のエンクロージャに最大16枚搭載可能なほか、同じく5月上旬に発売予定の「HP Compaq Business Desktop dc7700 SF」をベースにした専用のシンクライアント「dc72」を利用すれば、一台の端末で4画面出力にも対応するため、金融トレーディング分野などで活躍します。金融業などのトレーディングルームやサイエンスアナリスト、リサーチ、機械CADなどを使用する製造業に最適です。
<「HP Blade Workstation ソリューション」の3つの特長>
・新しいワークモデルの実現
ワークステーションブレードはブレードPCと同様に、シンクライアントとネットワーク環境があればどこからアクセスしてもユーザ固有の環境が利用できます。出張先などの遠隔地からの利用はもとより、オフィスのレイアウト変更時などでも面倒な作業を必要とせずに利用できます。ユーザの手元にはワークステーションの本体は存在しないため、熱や騒音の影響もなく、データセンターへの集約化により省電力効果も期待できます。
また、高度なグラフィックス処理能力を備えているため、手元のシンクライアントから複数の画面を利用し、複数のサイトに同時に接続しながら作業を行ったり、CADなどの高解像度のデータを離れた場所から利用するフリーアドレスなど、ユーザの作業の自由度の向上と効率化に貢献します。距離や機能の制限を取り払うことにより、新しいワークモデルを実現します。
・セキュリティの確保とTCOの削減
OSやアプリケーションが搭載されているワークステーションブレード本体やデータを格納するストレージはデータセンター内に収納され、ユーザ側に実データは存在しません。物理的にデータの持ち出しは不可能で高度なセキュリティを実現できるほか、IT管理者は運用管理やサポート作業をデータセンター内で完結させることができます。運用管理にかかる手間やコストを抑え、障害復旧も迅速に行うことができるため、TCOの削減に大きく貢献します。
・ワークステーションと同等のハイパフォーマンス
「xw460c」はハイパフォーマンスなデュアルコア インテル Xeon 5100シリーズのプロセッサ、NVIDIA Quadro FX 560Mグラフィックスを搭載し、動画や2D、3Dのデータも容易に扱えます。ワークステーションブレード上で処理した高解像度のデータは、「HP RGS」により圧縮、暗号化されてユーザ側のシンクライアントに転送されるため、少ないネットワーク帯域でもストレスなく利用できます。
■添付資料
「HP ProLiant xw460c Blade Workstation」スペック一覧表
■「HP Blade Workstation ソリューション」の概要、および「HP ProLiant xw460c Blade Workstation」に関する製品情報は以下のURLを参照してください。
http://h50146.www5.hp.com/products/workstations/blade_ws/index.html
文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
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カスタマー・インフォメーションセンター TEL: 03-6416-6660
ホームページ:http://www.hp.com/jp/