グラクソ、抗ウイルス化学療法剤「バルトレックス顆粒50%」が「水痘」の効能・効果を取得
抗ウイルス化学療法剤「バルトレックス顆粒50%」
「水痘(小児用量)」の効能・効果取得
-水痘に初めて1日3回の経口投与が可能に-
グラクソ・スミスクライン株式会社(社長:マーク・デュノワイエ、本社:東京都渋谷区、以下GSK)は、4月18日付で抗ウイルス化学療法剤「バルトレックス顆粒50%」(一般名:塩酸バラシクロビル)が「水痘」の効能・効果を取得したことをお知らせします。「バルトレックス」はこれまで、単純疱疹、帯状疱疹、性器ヘルペスの再発抑制の治療薬として広く使われてきましたが、この度、新たに水痘(小児用量)の効能・効果を取得しました。
「バルトレックス顆粒50%」の製品特性
・ 「バルトレックス」は抗ウイルス薬であるアシクロビル(製品名:「ゾビラックス」)の経口吸収性を改善したプロドラッグで、経口投与後速やかに消化管より吸収された後、活性代謝物であるアシクロビルに変換され、単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルスに対して強力な抗ウイルス作用を示します。
・ そのため、「バルトレックス」はアシクロビルよりも少ない服薬回数で治療することができ、1日3回の服薬で水痘治療が可能となる初めての経口剤です。
水痘(水ぼうそう)は、ヘルペスウイルスの一種の水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気で、全身に小さな水ぶくれが現れ、かゆみや発熱を伴います。通常は1週間くらいで治りますが、免疫力が低下している場合や家族内での二次感染、アトピー性皮膚炎がある場合などは、重症化することもあります。一般に冬~春にかけて流行する病気で、子供に多くみられます。
藤田保健衛生大学 小児科 教授 浅野 喜造 先生は、「バルトレックス顆粒50%」が水痘の効能・効果を取得したことについて次のように述べています。
「水痘は、1994年にアシクロビルによる経口剤での治療が可能になり、皮疹やそう痒(よう)、発熱などの症状を軽減することができるようになりました。しかしながら、アシクロビルは1日4回服用する必要があるため、患者さんの服薬コンプライアンスを考えると使いづらく、飲み忘れなどによる服薬回数の減少は、不十分な臨床効果への懸念にも繋がっていました。今回、『バルトレックス顆粒』が水痘の効能・効果を取得したことで患者さんは食事のタイミングで服薬することが可能となり、用法・用量を遵守され、十分な治療効果が得られることが期待されます。日本では、国立感染症研究所感染症情報センターの定点調査によると、毎年27万人前後の水痘患者が報告されています。通常、発病後7~10日で治癒しますが、重症化、合併症リスクの発病初期での予測が困難なため抗ウイルス薬による早期治療の選択肢は非常に意義深いことです。」
バルトレックスは、すでに欧州、米国を含む世界85カ国以上で使用されており、単純庖疹および、帯状疱疹の治療において、臨床的に優れた有用性を示すことが認められています。日本においては、2000年10月に「バルトレックス錠500」を帯状疱疹の治療薬として発売しており、2002年7月に「バルトレックス顆粒50%」を発売、ともに2002年9月には単純疱疹の効能・効果追加、2006年9月には性器ヘルペスの再発抑制の効能・効果を取得しています。
製品概要
* 関連資料 参照
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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。