日本百貨店協会、3月の東京地区百貨店売上高概況を発表
東京地区百貨店・売上高概況
平成19年3月 東京地区百貨店売上高概況
I.概 況
1.売上高総額 1,625億円余
2.前年同月比-2.2%(店舗数調整後/6か月連続マイナス)
3.店頭・非店頭の増減 店頭-1.8%(86.3%): 非店頭-5.3%(13.7%)
( )内は店頭・非店頭の構成比
4.調査対象百貨店 13社 28店(平成19年2月対比±0社0店)
5.総売場面積 961,281m2(前年同月比:0.6%)
6.総従業員数 18,354人(前年同月比:6.0%)
7.3か月移動平均値 8-10月 -0.2%、9-11月 -0.1%、10-12月 -1.8%、
11-1月 -1.5%、12-2月 -1.4%、1-3月 -0.9%
[参考]平成18年3月の売上高増減率は1.4%(店舗数調整後)
【3月売上の特徴】
(1)天候不順(中旬以降の冷え込み)で、スプリングコート等一部商材に動きが見られたものの、春物を早期投入した衣料品全般にはマイナスの影響が大きかった。
(2)婦人服については、最近の傾向として売れ筋がドレス(ワンピース)に集中しており、その反動で売上合計額の大きいコーディネイト単品にマイナスの影響が出ている。
(3)各店共通して改装オープンした売場は目標予算を上回る動きを見せているが、改装工事により売場閉鎖中の店舗が複数あり、全体の売上を押し下げる要因となっている。
(4)ホワイトデーのほか地方物産展等の大型催事は、概ね好調で集客に寄与している。
(5)食料品(3.1%増)は改装効果が顕著に出ているほか、春の新商品プロモーションが活発に行われた化粧品(4.8%増)は依然好調を持続している。
(6)4月の売上は中旬までの動向としてやや明るい状況にある。
【要 因】
(1)営業日数増減 30.6日(前年同月比-0.4日)
(2)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
1.増加した:5店、2.変化なし:5店、3.減少した:10店、4.不明:2店
(3)3月歳時記(卒入学、新社会人等)の売上(同上)
1.増加した:0店、2.変化なし:8店、3.減少した:0店、4.不明:14店
(4)翌月売上見通し(同上)
1.増加する:6店、2.変化なし:13店、3.減少する:1店、4.不明:2店
東京地区百貨店 売上高速報2007年03月
※ 関連資料参照
II.商品別の動き
主要5品目では、プラスは食料品、マイナスは衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品。
なお、化粧品は前年比較を開始した1月以降3か月連続プラス。改装効果が顕著に出ている食料品も3か月連続プラス。家庭用品は減少幅を広げ10か月連続でマイナスとなった。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
※ 関連資料参照