昭和電工、中国で現地企業の子会社化などカーエアコン用熱交換器事業を強化
中国でのカーエアコン用熱交換器事業を強化
-大洋昭和汽車空調(大連)有限公司を連結子会社化、生産能力の増強を決定-
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、今般、中国のカーエアコン用熱交換器製造会社「大洋昭和汽車空調(大連)有限公司」(以下、大洋昭和汽車空調)への出資比率を引き上げて、連結子会社化することを決定しました。あわせて、大洋昭和汽車空調の生産能力を増強するとともに、ロールフォーミング技術(*1)の採用により従来品に比べて約20%高性能化を実現した新タイプの熱交換器NRTIII(R)(*2)(エヌ・アール・ティー スリー)の生産を開始いたします。
今月新たに実施する大洋昭和汽車空調の増資を当社が引き受けることにより、当社は大洋昭和汽車空調に対する出資比率を現状の35%から55%に引き上げます。また大洋昭和汽車空調は、増資資金を主要設備の増強と工場建屋改築等の設備投資に充当し、生産能力を2007年末までに現状の約2倍に引き上げます。
当社は2004年11月、大洋昭和汽車空調の前身であるカーエアコン用熱交換器メーカー「大洋汽車空調工程(大連)有限公司」に出資し、中国における熱交換器事業に参入しました。現在、大洋昭和汽車空調は当社技術による高性能熱交換器を生産し、中国のフォルクスワーゲングループ等への販売を行っています。今回の能力増強により、現行のお客様向けの販売に加え、中国生産を拡大している日系自動車メーカー向けにも供給を行う予定です。
当社は、カーエアコン用熱交換器事業に関して、開発・生産拠点である小山事業所(栃木県小山市)の他、米国(オハイオ州)、チェコ、タイに生産拠点を有し、自動車メーカーのグローバル化に対応した供給体制を確立しています。今後とも、当社のコアテクノロジーのひとつである高度なアルミニウム加工技術により、自動車の高機能化や環境負荷の低減に貢献する製品の開発と販売を行ってまいります。
以上
*1)ロールフォーミング技術:圧延加工を行ったアルミ板を折り曲げ接合する技術。回路の精密化、製品の小型化等の実現に効果。
*2)NRTIII(R):New Refrigerant TubeIIIの略。当社が開発したカーエアコン用熱交換器のコンデンサー(冷媒の液化器)の商標。
【大洋昭和汽車空調の概要】
※ 添付資料参照
【大洋昭和汽車空調 外観】
※ 添付資料参照