米AMD、「AMD Opteron」の幅広い提供を発表
AMD、AMD64の4周年を迎え、
最高レベルの性能を持つAMD Opteron(TM)の幅広い提供を発表
― ネイティブ・クアッドコア「Barcelona」性能についての予測値も更新 ―
AMD Opteron(TM) プロセッサおよびAMD64テクノロジの発表から4周年を迎えたAMD(本社:米カリフォルニア州サニーベール、会長兼CEO:ヘクター・ルイズ)は本日、最先端の性能を持つサーバ向けAMD Opteron Model 2222および8222 SE x86デュアルコア・プロセッサについて、広範囲にわたる提供とその価格を発表しました。この新しいプロセッサは、一流のOEM顧客を通じて複数のプラットフォーム構成により本日から提供が開始され、Webサービスや拡張性、浮動小数点計算など、サーバにとって最も重要な機能において最高の性能を発揮するよう設計されています。
また、AMDは、と呼ばれる、近く発表予定のネイティブ・クアッドコアAMD Opteronプロセッサ、「Barcelona(コードネーム)」についても、その性能予測値を更新しました。この「Barcelona」の新しい予測値は最新のSPECcpu2006ベンチマーク・テストに基づくものであり、競合他社による最速の同一周波数のクアッドコア・プロセッサの性能を、浮動小数点計算において最大50%、整数計算において20%も上回ると予測しています。この計算結果、およびAMD Opteron Model 2222と8222 SEプロセッサによる最新のベンチマーク・テストの詳細は www.amd.com/opteronperformance をご覧ください。
AMDのRandy Allen(ランディ・アレン、サーバ・ワークステーション担当上席副社長)は、次のように述べています。「本日の発表は、卓越性を提供するAMDの取り組みを改めて示し、AMDが4年前に切り開いた、お客様の要望に沿う技術革新を継続してきたことを表すものです。AMDは業界他社が真似ようとしているx86プロセッサの完全なアーキテクチャ規格を提供しており、さらに今年半ばにはネイティブ・クアッドコアへのシームレスな移行を実現するアップグレード・パスを提供する予定です。
AMDは、ネイティブのクアッドコア・テクノロジに基づき、一貫したアーキテクチャによって、単なる4つのコアだけでない様々なプロセッサ技術やソリューションを提供します。
AMDの強化されたアーキテクチャに基づき、プラットフォーム移行に伴う業務中断やその他マイナスの影響を生じることなく、コンピューティング性能とワット性能のどちらも向上できると確信しています。お客様による投資を保護することは、今後も引き続きAMDのお客様を中心とする設計ポリシーの焦点です。」
もしもAMD Opteronプロセッサが登場することなく、x86サーバ向けプロセッサにおいてお客様に選択の自由がなかったとしたら、世界はどのようになっていたのか、詳細はAMD Opteron発表4周年記念のウェブサイト、 www.amd.com/opteronanniversary をご覧ください。
■ワット性能におけるリーダーシップ
IT関連の意思決定者にとって、単なる性能だけではなく、ワット性能が極めて重要な判断基準のひとつとなっていることを踏まえ、AMDは先ごろAMD Platform Power Calculatorを発表しました。このツールを活用することで、お客様は68ワット、95ワット、および120ワットそれぞれの熱設計電力枠(TDP)を持つAMD Opteronプロセッサをベースとしたサーバの消費電力を推測し、それを競合他社のデュアルコア・プロセッサを搭載した同様のサーバと比較することができます。
AMD Opteronプロセッサによるワット性能改善の詳細については http://enterprise.amd.com/Flash/PlatformPower.html をご覧ください。
■x86の仮想化
このようなシステム・アーキテクチャに対するバランスの取れたアプローチに基づいて、AMD Virtualization(TM) とダイレクト・コネクト・アーキテクチャを組み合わせることで仮想化の性能改善を実現することができます。ひとつのサーバ上で複数のオペレーティングシステムを実行すると、物理リソースの奪い合いが生じ、それによってAMD以外のアーキテクチャが持つ本質的なボトルネックの悪影響が増大し、ユーザにとっては応答時間の遅れを発生させます。したがってフロントサイド・バスを使用した従来のアーキテクチャは、今日の仮想化に伴うニーズには理想的ではありません。
■広範なハードウェア・パートナーからのサポート
本日、業界をリードするOEM各社は、AMD Opteronプロセッサに対してサポートを継続すると表明しました。
HP社のPaul Miller氏(Vice President、Marketing、Industry Standard Servers and BladeSystem Division)は次のように述べています。「安定性、製品寿命、および性能に対するAMDの取り組みは、AMD Opteronプロセッサ搭載のHP ProLiantサーバとブレード上で業務を行うお客様に価値をもたらしています。HPはAMD Opteron Model 8222 SEと近く発表予定の「Barcelona」をベースとした、x86サーバとブレードの幅広いポートフォリオ提供のリーダーであり、ビジネスに不可欠なアプリケーションについて最大限の性能をお客様に提供し、お客様に対しネットワークの仮想化を実現しています。」
IBM System x社のAlex Yost氏(Director)は次のように述べています。「2003年に業界に先駆けてAMD Opteronプロセッサを採用した企業として、この4年間にAMDがデータセンタに与えた影響を大変喜ばしく思っています。この期間にIBMとAMDは、システムレベルだけでなくテクノロジ・パートナとしての強力な提携を通じて、次世代AMDプロセッサ製造の推進力となり互いにそのメリットを享受してきました。AMD Opteronプロセッサは、IBMの拡張性に富んだスナップ式のブレードや、Xcelerated Memory Technologyなどの、最も革新的な製品のいくつかにおいても不可欠な役割を果たしました。今年中に予定されているAMDのクアッドコア『Barcelona』プロセッサの発表に際しても、両社の協業に基づいた技術革新という歴史をさらに継続していくことを期待しています。」
Sun Microsystems社のLisa Sieker氏(Vice President of Marketing、Systems Group)は次のように述べています。「AMDとSunとの提携は、Sunがx64事業において大きな成功を収めるうえで不可欠な役割を果たしました。広範にわたる協業を通じ、近く発表予定の『Barcelona』に基づくシステムに加えて、AMD Opteron Model 2222および8222 SEプロセッサ向けのシステムも最適化することができました。多様なx64システムとSolaris(TM) 10オペレーティングシステムを通じてこの戦略的提携を継続し、AMD Opteronプロセッサの飛躍的な性能とアーキテクチャを提供できることを楽しみにしています。」
Dell社 のJay Parker氏(Director of PowerEdge Servers、Product Group)は次のように述べています。「Dellはお客様がIT運営を簡素化し、インフラストラクチャの制約やライフサイクル・コストを克服することによって、事業の成長という最も重要な目的に集中することを支援しています。AMDプロセッサ搭載のPowerEdge 2970やPowerEdge Energy Smart 2970サーバなどのソリューションは、お客様が必要とする性能を提供し、同時にマルチコア・プラットフォームへの簡素化されたアップグレード・パスを通じ、消費電力や複雑さ、ライフサイクル全体を通じたコストの削減を支援します。」
■価格について:
価格の詳細については www.amd.com/pricing をご覧ください。
■AMDについて:
AMD(NYSE:AMD)は、コンピュータ業界、グラフィックス、家電業界向けに革新的なマイクロプロセッサ・ソリューションを提供するグローバル・プロバイダです。AMDは、世界中のコンシューマおよびビジネス分野のお客様を支援する、徹底したお客様中心主義の理念に基づくソリューションを提供します。それにより、オープンな技術革新の促進、選択肢の拡大、さらに業界の発展に向けて努力します。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、 www.amd.com (英語)または http://www.amd.co.jp (日本語)をご覧ください。
AMD、AMD Arrowロゴ、AMD Opteronならびにその組み合わせ、そしてAMD VirtualizationはAdvanced Micro Devices, Inc.の商標です。
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