ノーテル、九州大学病院の医療情報ネットワークシステムを構築
九州大学病院、最先端の医療情報ネットワークシステムを確立
-ノーテルEthernet Routing Switch(ERS)シリーズを大規模導入-
ノーテルネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ニック・ブルーデンヒル、連絡先:03-5740-1300、以下 ノーテル)はこのたび、九州大学病院がノーテルのイーサネットスイッチング製品であるNortel Ethernet RoutingSwitch(ERS)シリーズを大規模導入し、新情報ネットワークシステムの本格運用を開始したことを発表しました。
このたび九州大学病院が構築した新情報ネットワークシステムは、患者の満足度を優先する高水準の医療提供をめざす「クリティカル・ケア・センター(CCC)」構想に基づいて、医療データや超音波映像、高画質X線画像などの低容量から大容量までのデータ共有を実現するための基盤となる最先端の次世代情報インフラです。
このインフラ基盤の構築により、手術前から手術が終了して状態が安定するまでの周術期を含む、集中的治療を必要とする重症患者から一般患者まで、実際の治療にあたる複数の医師、看護師、その他スタッフの連携を促進し全人的医療のための環境を提供しています。
同病院はこれまで、患者の周術期治療や集中治療に必要な情報をリアルタイムで表示する診療支援システムの構築を目指し、部門を越えた診療情報・検査データ・監視モニター情報・画像情報などの共有および管理を実現する情報インフラ整備を進めてきました。
これに伴い、従来情報ネットワークシステムと新情報ネットワークシステムの整合性を保ちながら各種システムを統合することで、患者のバイタルサインモニターや手術室の手術映像をリアルタイムで確認可能とする基盤インフラを実現するとともに、バイタルサインデータ、波形データなどの生体情報や、検査データ等の診療情報を部門を越えて共有する環境整備を行いました。
同ネットワークシステム構築にあたり九州大学病院は、高画質X線画像配信や手術映像配信などの大容量データリアルタイム配信をも支える10Gbpsクラスの超高速通信能力と同時に、高い安定性・信頼性・冗長性を実現するノーテルのERSシリーズを評価し、全面的に採用しました。また、瞬間的にでも断絶することが許されない、人命を支える医療機器のネットワークを維持するうえで、ノーテル独自の冗長化技術「SMLT(Split MultiLink Trunking)」注1」が安定性と冗長性の確保に不可欠と考えました。
九州大学病院の新病院I期棟(南棟)・II期棟(北棟)におよぶ大規模情報インフラでは、大規模ネットワーク向けレイヤー3コアスイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」8台と、中~大規模ネットワーク向け10/100/1000 Mbps イーサネット対応レイヤー2/3 ルーティングスイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 5000シリーズ」29台、ならびに中小規模ネットワーク向けイーサネットレイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 3510」120台を含む、ノーテルのERSシリーズを組み合わせて導入しています。
九州大学病院は今後さらに、まだIP化されていない医療データのファイリングを行うことで過去から現在にいたるまでのデータの互換性を確保し、各部門間の相互参照を可能にして全病院的な連携を実現させる予定です。
また、本ネットワークシステムを通じて臨床データを蓄積し、地域の教育・研究機関との情報共有を行うことにより地域医療の振興に役立てる計画です。尚、将来的なネットワークシステムの成長フェーズを通じ、ノーテルERSシリーズが、今後も九州大学病院の重要な情報基盤インフラの中核を担うことでしょう。
今回のネットワークシステムの構築は、ノーテルのパートナーである富士ゼロックス株式会社と、住友電設株式会社、株式会社エーシーケーの協力により行われました。
■機器構成
ERS 8600×8台、ERS 5530 ×29台、ERS 3510×120台
■ノーテルERSシリーズについて
ノーテルのEthernet Routing Switchシリーズは、セキュアなレイヤー2接続機能からレイヤー4~7のコンテンツ対応機能まで、多彩な機能を提供する広範なイーサネットスイッチング製品を取り揃えています。レイヤー2~7のスイッチング機能を一括して提供する複数ソリューションにより、エンドツーエンドのネットワーク全体におけるニーズに対応します。ノーテル独自技術のSMLT/R-SMLTは業界最高水準の冗長化を可能にし、九州大学病院をはじめとする革新的なネットワークを強力にサポートします。
-Nortel Ethernet Routing Switch 8600について
http://products.nortel.com/go/product_content.jsp?segId=0&catId=E&parId=0&prod_id=44781&locale=ja-JP
-Nortel Ethernet Routing Switch 5000シリーズについて
http://products.nortel.com/go/product_content.jsp?segId=0&catId=E&parId=0&prod_id=42141&locale=ja-JP
-Nortel Ethernet Routing Switch 3510について
http://products.nortel.com/go/product_content.jsp?segId=0&parId=0&prod_id=29580&locale=ja-JP
■注釈
-注1 SMLT(Split Multi-Link Trunking)
スイッチをまたいだリンクアグリゲーションを実現する機能です。この機能を使用すれば、スイッチやケーブル(回線)の冗長化だけではなく、それらのスイッチを全て使用できることにより機器の有効利用が可能となります。
Nortelについて
Nortelは、通信技術分野のリーダーとして、BUSINESS MADE SIMPLE(ビジネスをよりシンプルに)という理念を具体化し、顧客の皆様に提供します。通信事業者と企業の双方に向けた次世代技術により、マルチメディアやビジネスに必要不可欠なアプリケーションをサポートします。Nortelは、ネットワークを簡素化し人と必要な情報を必要なときに結びつけて、効率改善、迅速化、パフォーマンス向上における障害を取り除くよう技術設計を行っています。Nortelの事業展開は世界150ヵ国以上におよびます。詳しくは、www.nortel.comをご覧下さい。またNortelに関する最新のニュースは、www.nortel.com/newsでご覧いただけます。
*Nortel、Nortel ロゴ、グローブマークはNortel Networksの商標です。