日本ムーグ、独立型高性能4チャンネル汎用試験制御装置「SmarTEST ONE」を発売
航空宇宙試験で培った制御技術を使った
独立型高性能4チャンネル汎用試験制御装置
『SmarTEST ONE』発売開始
日本ムーグ株式会社(代表:ショーン・ガートランド、本社:神奈川県平塚市)は、耐久・疲労試験、振動・衝撃・性能試験などを制御できる高性能独立型汎用試験制御装置『SmarTEST ONE(スマーテスト・ワン)』を本日より発売開始します。グループ企業であるMoog FCS(オランダ)の航空宇宙分野で培った高い制御技術を応用しながら、優れたコスト・パフォーマンスで最大4チャンネルまで増設可能といった特長を持っています。
『SmarTEST ONE』は、Moog FCSの大型多チャンネル制御装置とほぼ同じ機能を備えており、応用範囲が広く、複雑な処理を行えるため、4軸ロードシミュレータや3、4DOF(自由度)サスペンション試験装置も『SmarTEST ONE』で制御することが可能です。
また、リアルタイム解析を可能とするデータレコーダー機能に加え、供試体や試験データを保護するための安全機能や、試験装置の故障診断機能を備えています。これで、供試体の保護だけでなく、緊急停止時の記録機能が試験の中断原因などを記録し、年中無休の無人試験を可能にします。
さらに、個別の試験要件をサポートするオプションのソフトウェアパッケージが準備されており、パソコンに接続することによってセットアップや解析における機能を追加することもできます。
日本ムーグはこの試験制御装置を『SmarTEST ONE』単品だけでなく、各種試験装置などのシステムに組み込んだ状態でも提供し、お客様のあらゆるニーズに対応していきます。
◇接続例
※ 関連資料参照
■『SmarTEST ONE』の主な特長
・同時に最大4つの試験装置などを接続可能
・4軸ロードシミュレータなどの制御が可能
・内蔵型データレコーダー機能を搭載(サンプリング周波数:最大2500Hz/チャンネル)
・入力データや数式をオンラインで計算して出力するソフトチャネル(仮想チャネル)機能を搭載
・小規模プログラムを『SmarTEST ONE』上で作成可能
・Moog FCS独自(特許取得済)の制御ループ(力、変位、加速度の制御向け)を搭載
・供試体や試験データを保護するための安全機能を搭載
・試験の故障診断機能と緊急停止時の記録機能を搭載
■追加ソフトウェアパッケージ(オプション)の一部
・SmarTEST Explorer/Manager
航空宇宙試験におけるスペクトラムの編集と生成
・FasTEST
自動車のドライブファイルの複製、シーケンス構成、多チャンネル・単チャンネルのランダム変動など
・ElasTEST
エラストマーとその他材料の試験と解析
<Moog FCSについて>
Moog FCSは高性能の電動と油圧式のフライトシミュレータと試験システムを航空、宇宙、自動車の各業界に提供します。過去25年にわたり、全世界で1,250台以上のシステムを250社以上の顧客に提供しています。
<ムーグについて>
ムーグ(ニューヨーク証券取引所上場)は、1951年に設立され、本社をニューヨーク州イーストオーロラに置いています。精密制御機器とシステムの設計、製造、構築を世界規模で展開する企業です。ムーグの高性能システムは、航空機、人工衛星、宇宙船、打ち上げロケット、一般産業用機械、医療機器等の制御に利用されています。2006年、ムーグの総売上は、前期比24%増の13億米ドルに達しています。
日本ムーグは、ムーグの完全な子会社です。1970年に設立され、ムーグの機器とシステムの日本国内での開発、製造、流通、サービスを行っています。
詳細は、 www.moog.co.jp をご参照ください。
(※添付資料あり)