NEC、モロッコ放送公団にデジタルTV送信機12台を納入
中近東・アフリカ地域初のデジタルTV送信機をモロッコ放送公団向けに納入
―NECのデジタルTV送信機出荷累計1000台を突破―
NECは、モロッコ放送公団から昨年7月に受注したデジタルTV送信機12台の納入を完了し、同システムは、昨年12月より本年3月に順次稼動を開始いたしました。 またこのほど、NECのデジタルTV送信機の受注台数は、1997年に英国NTLから世界初のデジタルTV送信機を受注して以来、累計1000台を突破いたしました。(*注)
今回のモロッコ放送公団のプロジェクトは、中近東・アフリカ地域で初の本格的商用デジタルTVサービスの導入となるものです。当社は、モロッコ主要6都市(首都ラバット、カサブランカ、マラケシュ、タンジュール、ウジィダ、メクネス)に、3KW(キロワット)の大容量デジタルTV送信機(方式はDVB-T)を合計12台納入しています。この第一期プロジェクトにより、同国におけるデジタルTVの人口カバー率は約54%に達しています。
モロッコは、引き続き今後もデジタルTVの普及を推進するものであり、第一期に引き続き、主要地方都市9都市向けに系10台を納入する第二期プロジェクトも当社が受注し、このほど出荷いたしました。
モロッコでは、2015年までに、アナログ放送からデジタル放送への完全な移行が今後計画されており、これに伴い、デジタルTV送信所間を接続する基幹通信網などの整備も進む予定です。NECとしては、当社の放送・通信(マイクロ波無線・光)の総合力をもって、同国の放送・通信インフラ構築に寄与してまいります。
■NECの放送事業
NECは、過去約80年にわたり世界103ヶ国で放送用送信機、スタジオ設備を提供してきた放送システムのトータルソリューションプロバイダであり、放送局向けビジネスを通じて培った、最先端かつ信頼性の高いシステムを提供する技術・ノウハウを有しています。特にデジタルTV送信機分野においては、1998年に世界初の地上デジタル放送商用サービスが開始された英国に機器を納入して以来、フィンランド、スウェーデン、スペイン、オーストラリア、韓国、シンガポール、日本、メキシコ、南アフリカ、インド、ブラジル、中国他27ヶ国に機器を納入または納入予定しているデジタルTV送信機の世界的リーディングサプライヤーであり、現在世界で累計1100台を超える出荷実績を有しています。
以上
(*注) NECのデジタルTV送信機受注1000台目は、日本の長崎地区放送局です。