三井住友FG、21年度までの中期経営計画「LEAD THE VALUE 計画」を開始
中期経営計画について
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(社長 北山禎介)は、昨年10 月に公的資金返済を完了し、経済金融情勢や競争環境といった当社を取り巻く経営環境が大きく変化したことを踏まえ、平成19 年度から21 年度までの3 年間を計画期間とする新たな中期経営計画「LEAD THE VALUE 計画」をスタートさせましたので、お知らせいたします。
本中期経営計画では、当社グループがお客さまに提供する付加価値である「先進性」「スピード」「提案・解決力」を極大化することによって、「最高の信頼を得られ世界に通じる金融グループ」を目指していくことを基本方針とし、経営目標として、
○ 成長事業領域におけるトップクオリティの実現
○ グローバルプレーヤーに相応しい財務体質の実現
○ 株主還元の充実
の3点を掲げております。
当社グループは、本中期経営計画の遂行に全役職員一丸となって全力で取り組み、持続的成長を通じて、企業価値の更なる向上を目指してまいります。
本中期経営計画の骨子は以下の通りです。
1.成長戦略
「成長事業領域の重点的強化」と「持続的成長に向けた企業基盤の整備」の2つを基軸として、戦略施策を展開してまいります。
(1)成長事業領域の重点的強化
今後大きく成長する事業領域にフォーカスし、その領域においてお客さまの期待を超える価値を提供することによってトップクオリティを実現、持続的成長を果たしてまいります。本中期経営計画期間において特に注力する成長事業領域は以下の7つです。
1)個人向け金融コンサルティングビジネス
戦略分野として強化してまいりました個人向け金融コンサルティングビジネスにつきましては、規制緩和・制度変更の進展、少子高齢化等のマクロトレンドを受け、今後も、お客さまのニーズは多様化、高度化し、順調に市場の拡大が続くものと予想されます。
当社グループでは、引き続き、お客さまのニーズと規制緩和等の環境変化をタイムリーに捉えた新たな商品・サービスの提供に努め、チャネルの拡充やコンサルタントの増員を進めてまいります。また、規制緩和の進展に合わせ、投資信託・保険・証券・信託等の金融サービスをワンストップで提供可能なトータルコンサルティングビジネスの実現を目指してまいります。
2)法人向けソリューションビジネス
当社グループでは、中小企業のお客さま向けの無担保貸出商品の拡充や投資銀行業務の強化、三井住友銀行におけるコーポレート・アドバイザリー本部の設置等を通じて、法人のお客さま向けのソリューションビジネスを戦略分野として予てより強化してまいりました。今後も、企業の成長段階に応じた多様な資金調達ニーズや、世代交代による事業承継ニーズ等、お客さまの経営課題解決に資するソリューションへの需要の裾野は大きく拡大するものと予想されます。
当社グループでは、事業承継、プライベートバンキング並びに職域取引等、個人向けのコンサルティングニーズと法人向けのソリューションニーズが交差する事業領域への対応力を強化するために、本年4月に三井住友銀行内にプライベート・アドバイザリー本部を新設、また、エクイティ投資を通じた成長企業の育成・支援投資を所管する部署として投資営業部を新設しております。これらの取組を通じてソリューション提供力を一段と高度化し、増大する需要に対応してまいります。
※参考図と詳細は添付資料を参照