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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.24.Sun
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2007'05.09.Wed

島津製作所、フラットパネル検出器を搭載したX線検査装置を発売

1/10ミリ以下の微小な気泡などの欠陥を鮮明にキャッチ、マウスのみで全操作が可能

-フラットパネル検出器を搭載し、新機能を充実したX線検査装置を発売- 


 島津製作所は、国内と主に大きく伸びている中国、ASEANの自動車産業分野に向けて、X線検査装置(商品名:マイクロフォーカスX線透視装置SMX-3000micro)を発売します。(発売日:5月9日) 

 マイクロフォーカスX線装置とフラットパネル検出器との組み合わせにより、従来のイメージ管方式の検出器で発生する透視画像の周辺部のひずみやハレーション(*)がなく、鮮明でクリアな画像を実現しました。さらに、マウス操作だけで全ての操作ができ、観察場所の位置決めが容易で、寸法・面積計測や欠陥検査など多様な要求にも適確に応える機能を持った新ソフトウェアを搭載し、作業効率を向上させました。
 新製品は、5月23日から横浜市で開催される「人とくるまのテクノロジー展2007」(パシフィコ横浜)に出品します。
*ハレーション: 特に強いX線の当たった部分の周りが白くぼやける現象 


 産業分野向けX線透視装置は、発生点を非常に小さく絞り、発生したX線を被検査物に透過させて透視画像を得て表示する装置です。非破壊検査機器の代表的な装置として、自動車部品をはじめ幅広い分野で用いられています。現在、日本国内のX線透視装置の市場は約100億円/年と推定されており、そのうち自動車産業の市場は約42億円で、年約40%の成長が見込まれています。

 当社は、この分野で、X線出力・X線焦点寸法など検査目的に応じたさまざまな仕様のX線透視装置のラインアップを、高級機から汎用機までそろえている国内トップメーカーです。 


 日本の自動車部品産業では、品質向上の機運が高く検査装置市場は堅実な伸びを示しています。また海外においても、アジア、中東、ロシア、中南米などの自動車の輸入増加に伴い、主に中国やASEANの自動車産業の伸びが大きく、検査装置の需要が拡大しています。自動車用ダイカスト部品の検査手段としてのX線検査は、自動車の信頼性に関わる部分のチェックに使われるケースが多く、そのため、検査の高精度化が求められています。さらに、検査業務の効率化・省力化への要求も高まっています。新発売の装置は、そうしたニーズに応えて、直径300ミリ、高さ650ミリまでの、主にアルミダイカスト部品の簡単な検査から自動検査機に匹敵する高度な使い方まで可能な高機能と、マウス操作だけで全ての検査ができる快適な作業環境を実現した装置です。


 新製品の特長は以下のとおりです。 

1.鮮明で、ひずみやハレーションのないクリアな画像
 被検査物にX線を照射するX線源として、微小焦点を有する高出力マイクロフォーカスX線装置を採用しました。また、被検査物を透過したX線を画像として検出するシステムに、従来のイメージ管に代わって、X線をデジタル画像データとして検出するフラットパネル検出器を搭載しました。
 アルミダイカスト部品における1/10ミリ以下の鋳巣(流し込む時にできる鋳物内部の気泡)や亀裂 などを、より鮮明に、しかも、ひずみやハレーションなく観察できるようになりました。 


2.検査画像から視点を動かすことのない快適で効率の良い作業環境
・大きな被検査物の任意のポイントをあらゆる角度から検査できます。

・透視画像上でマウスクリックするだけでステージ操作ができますので、ユーザーは画像の観察に専念できます。

・画像を表示するモニターに、正面・側面2方向から見た外観画像を表示する領域を設けました。立体的な被検査物における現在の観察位置がひと目でわかるほか、観察したい部分をマウスでクリックすることでステージが自動的に位置決めされます。(外観ナビゲーション機能)

・参照画像と透視画像を並べて表示できます。これにより比較判断が容易になり、作業者による合否判定のバラツキを軽減できます。(サムネイル機能)

・観察角度を変更しても観察注目点が視野から外れないよう、ステージの追尾制御を行っています。(トラッキング機能)

・全方位からの外観画像を取得してサンプルの形状を認識します。この情報を用いて検査中に被検査物と装置が衝突しないように監視します。(衝突監視機能)


3.検査条件の事前登録(ティーチング)による効率化
・ステージをあらかじめ登録した位置に移動させたり、一定間隔にステップ移動させたりする「ティーチング機能」により、同じ種類の被検査物を繰り返し観察するときや、大面積の被検査物を観察するときに効率的です。 

・ステージの位置決めだけでなく、ポイントごとにX線条件や各種画像計測機能(寸法計測、面積比率計測、オブジェクト計測(*)、ヒストグラム計測)を登録することができ、高機能な半自動運転が可能です。
*オブジェクト計測: 面積・周囲長・真円度などの計測 


4.被曝やけがを防止する安全性を確保
・防護パネルとドアーインターロック機構などによりX線被曝を防止する安全対策を施しています。

・正面扉が開いている状態ではステージが動作しません。これにより、ユーザーの安全性を確保しています。


【新製品の仕様】 
 搭載可能な被検査物サイズ : φ300×高さ650mm
 X線管出力           : 130kV
 定格出力            : 最大52W
 本体寸法            : 幅1490mm×奥行1560mm×高さ1550mm
                     重さ1800kg
 標準価格            : 1,960万円(税別) 
 販売計画            : 年間 30台

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