NEC、次世代スケーラブルSANストレージ「iStorage Dシリーズ」を発売
次世代スケーラブルSANストレージ「iStorage Dシリーズ」の発売
~業界初、業務無停止でのストレージ筐体追加を実現~
新製品に関する情報
http://www.istorage.jp
NECは、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)対応ディスクアレイにおいて、先進の仮想化技術を搭載することで業務無停止でのストレージ筐体(ノード)追加や構成変更を業界で初めて実現したスケーラブルモデル1機種、ならびに価格性能比に優れた中小規模システム向けエントリ/ローエンドモデル2機種を製品化し、「iStorage Dシリーズ」の名称で本日から販売活動を開始致しました。
NECでは、新製品を国内市場に加え、北米、欧州、アジア・大洋州の各海外市場に対しても投入し、グローバル展開を行ってまいります。
スケーラブルモデル「iStorage D8」は、業務を停止せずにペタバイトまでの容量追加とリニアな性能向上を可能とする次世代スケーラブルストレージであります。同機は、複数のストレージノード間を高速スイッチで連結するビルディングブロック構造と、キャッシュモジュールにマイクロプロセッサを配置したインテリジェントキャッシュによる分散キャッシュ方式を実現したスケーラブルテクノロジを業界で初めて搭載いたしました。また、リソースの割当・変更を柔軟に行い、1台のストレージをあたかも複数個の仮想的なストレージとして利用できるリソースマネジメントテクノロジも搭載し、ストレージの最適な利用を可能といたします。
中小規模システム向けモデルは、スケーラブルモデルの運用性や可用性を継承しながら、価格性能比を追求したエントリモデル「iStorage D1」、ローエンドモデル「同 D3」の2機種であります。いずれも高さ2U(1U=44.45mm)の省スペース筐体にハードディスクドライブ(HDD)を12台まで搭載可能な高密度実装を実現するとともに、ストレージの専門知識がなくても簡単導入を可能とする「構築ナビ機能」を有したソフトを提供しております。
その他、新製品全3機種において、データセンターへの設置に配慮した省電力運用を可能とする「MAID技術」(注1)やHDDの三重化ミラー構成によって高い信頼性と高性能を実現する新しいRAID方式「トリプルミラー」に対応いたしました。なお、HDDは同一筐体内に高性能SAS(注2)ディスクと低コスト大容量SATAディスクの混載が可能であり、導入コスト低減に寄与いたします。
新製品の希望小売価格(最小構成)ならびに出荷時期は次の通りであります。
※ 関連資料参照
NECでは、このたびの新シリーズを含めたストレージ事業の強化により、今後3年間で1500億円の販売を見込んでおります。
新製品の主な特長は以下の通りであります。
1.無停止でノード拡張が可能なスケーラブルモデル「iStorage D8」
ストレージノードを追加することで、最大物理容量を1.1ペタバイトまで業務無停止で拡張可能とし、さらにノード追加に見合うリニアな処理性能向上を実現したスケーラブルモデル。同モデルは最小1ノードからの導入が可能で、業務の拡大やデータ量の増大に応じて筐体を4ノードまで拡張できるため、業務拡張に応じて柔軟なストレージの追加が可能となる。
加えて、サーバ接続アダプタ、キャッシュメモリモジュール、ディスク接続アダプタなど物理ストレージリソースを仮想ストレージに割当てるリソースマネジメントテクノロジを搭載。それぞれの物理リソースを専有割当てすることで仮想ストレージ間の影響を極小化、また、ハードウェアの利用効率を重視する場合は複数の仮想ストレージ間で共有利用も可能。これにより、ストレージの物理リソースを業務タイプに応じて容易に割当・変更することが可能となる。
また、上記物理ストレージリソースは個々にモジュール化の上、冗長化しており、故障時は正常なモジュールへの引き継ぎを行うことで業務継続が可能であるとともに、業務への性能低下も極小化。さらに電源モジュールは3台の障害でも業務を停止しない冗長構造とするなど、業界最高レベル(注3)の高い可用性を実現している。
2.中小規模システム向けハイコストパフォーマンスモデル「iStorage D1」「同 D3」
従来機(iStorage Sシリーズの同等機)と比べ最大2.2倍の価格性能比を実現したエントリ/ローエンドモデル。
高さ2Uの省スペース筐体にHDDを12台まで搭載することで、従来機と比べて1.2倍の高密度実装を実現。さらに、ストレージの専門知識がなくても短時間でのストレージ導入を可能とする「構築ナビ機能」を有した基本制御ソフトを提供。従来機比で導入から運用開始までの手間を最大3分の1、運用開始までの時間を最大3分の2に短縮している。
エントリモデル「iStorage D1」では、希望小売価格125万円と低価格のシングルコントローラモデルを製品化し、初期導入コストの大幅な削減を実現するとともに、高信頼なデュアルコントローラ構成へのアップグレードも可能である。
ローエンドモデル「iStorage D3」では、ディスク増設筐体を最大11台接続することで、最大HDD搭載数を従来機の2.4倍となる144台に拡大するなど、データ量増加に対応できる高拡張性を実現している。また、サーバ接続ポート数を従来機の3倍となる最大12ポートまで拡張可能であるため、サーバ6台までの構成(注4)の場合はファイバーチャネルスイッチが不要となり、導入コストの大幅な低減が可能である。
近年、インターネットの普及によるリッチコンテンツ(画像データなど)の増加や内部統制強化のための帳票類の電子データ化などにより、企業内で活用されるデータ量はますます増加する傾向にあり、初期導入コスト抑制と高拡張をかねそろえたストレージ製品を求める声が強くなっています。また、企業内に分散するストレージ資源を有効活用したい、ビジネスのグローバル化に伴い24時間365日止まらないサービスに対応したいなど、ストレージ製品に対するニーズは多岐にわたっております。
このたびの新製品は、これらのニーズに対応し、柔軟な拡張性、快適な運用環境、高い可用性を実現する次世代ストレージプラットフォームであります。
NECでは今後もプラットフォームビジョン「REAL IT PLATFORM」に基づき「iStorageシリーズ」を強化してまいります。
今回発表の新製品の詳細は別紙をご覧下さい。
以上
(注1)
MAIDはMassive Array of Inactive Disksの略。
(注2)
SASはSerial Attached SCSIの略。
(注3)
同一価格帯機種における比較。
(注4)
1サーバあたり2ポートを使用する二重パス構成の場合。
■新製品に関する情報
http://www.istorage.jp
■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ITプラットフォーム販売推進本部
プラットフォームコンタクトセンター iStorageサポートグループ
電話:(03)3798-9740
問い合わせURL: http://www.nec.co.jp/contact/
製品情報URL: http://www.istorage.jp