東芝松下ディスプレイテクノロジー、4.3型半透過OCB液晶ディスプレイを開発
直射日光下での視認性を改善した広視野角、高速応答、半透過OCB液晶ディスプレイの開発
東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社(社長:藤田勝治)は、広視野角と高速応答を両立できるOCB(Optically Compensated Bend)液晶に、業界で初めて外光下でも見やすい半透過技術を組み合わせた4.3型半透過OCB液晶ディスプレイを開発しました。
当社は広視野角、高速応答が両立できる液晶タイプとしてOCBに注目し、実用化技術開発を継続的に進めてきました。今回、電極構成の異なる透過部と反射部で性能の最適化が可能となる新しい半透過光学設計技術と駆動方式の開発により、OCBモードの持つ広視野角、高速応答性能を維持しつつ、モバイル用途で要求の強い透過、反射のいずれのモードでも高い視認性と動画特性を有する液晶ディスプレイを実現しました。透過モードで従来OCB液晶同等の広視野角、高速応答特性を持ち、反射モードにおいては広視野角と超高速応答(2.4ミリ秒)を達成しました。
本開発品は、直射日光下でも良好な視認性が得られ、屋外、屋内を問わず、優れた表示品位を実現しています。また、常温のみならず低温でも良好な動画性能が得られ、様々な使用環境に対応できるため、アウトドアでの映像・動画鑑賞なども満足させるモバイル・ユースに最適です。
なお、本開発品は2007年5月20日より、米国ロングビーチで開催される SID 2007 International Symposium, Seminar and Exhibitionにおいて、発表、展示の予定です。
< 項目 / 開発品の仕様 >
画面サイズ 対角 10.9cm / 4.3型
画素数 480(横) × RGB × 272(縦)
輝度 400cd/m2
表示色 1678万色
その他 半透過タイプOCB