新キャタピラー三菱、環境リサイクル機械「SOCIO」シリーズの自走式破砕機をモデルチェンジ
30トンクラスの自走式破砕機をモデルチェンジ
新世代環境対応型エンジン「ACERT(TM)」を搭載し
オフロード法に適合
新キャタピラー三菱株式会社(本社:東京都世田谷区用賀4丁目10-1、社長:広瀬 正典、資本金:231億円)は、自然石の破砕やコンクリートガラなど建設副産物の破砕・再資源化に活躍する、環境リサイクル機械「SOCIO(ソシオ)」シリーズの自走式破砕機をモデルチェンジし、本日より新発売します。
新発売する自走式破砕機はMC230 VERSION 2(運転質量29.8トン)。2004年2月に発売したMC230の後継機です。
今回のモデルチェンジでは、排出ガスに含まれる有害物質を大幅に低減した新世代環境対応型エンジン「ACERT(アサート)」を搭載。また、破砕装置の改良により生産能力を最大で22%アップしました。さらにクラス発のウォークスルーデッキを設置するなど、作業性も向上しています。
MC230 VERSION2の主な特長は次の通りです。
1.新世代環境対応型エンジン「ACERT」を搭載
(1)吸気/排気システム・燃料噴射システム・電子制御システムなど、キャタピラー独自の最先端技術により燃焼行程を効率的に制御し、排出ガスを飛躍的にクリーンにした新世代環境対応型エンジン「ACERT」を搭載。オフロード法(※1)にも適合しています。
※1オフロード法:特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律
(2)エンジン、油圧ポンプなどのパワーユニットや下部走行体は、油圧ショベルと共通部品で構成し、高い信頼性を確保。
2.生産能力のアップ
(1)破砕装置のスイングジョーシャフトの偏心量アップとエンジンの高い出力により、破砕処理量を増大。また、新設計のグリズリフィーダを採用し、ズリ(※2)抜け空間拡大とズリ抜け量向上の相乗効果で、生産能力が最大22%アップ(※3)しました。
※2ズリ:比較的細かい岩石、土砂のこと
※3投入する破砕物の種類・サイズ・性状および作業条件により異なります
3.作業性能の向上
(1)30トンクラスの自走式破砕機としては初めて、車体上部に左右ウォークスルーデッキを設置。コンクリートガラに混入する異物を取り除きやすく、メンテナンス作業や日常点検を効率よく行えます。
(2)破砕した製品を排出するメインコンベヤにサイドカバーを設け、荷こぼれを防止。コンベヤのローラ部もカバーし安全性を向上しました。
(3)グリズリバーで分離した細かい土砂などを側方に排出する油圧格納式サイドコンベヤをオプションで用意するなど、作業性能を向上しました。
4.MC230 VERSION 2の主な仕様
※ 関連資料参照
5.標準販売価格(販売標準仕様、工場裸渡し、税別)
自走式破砕機MC230 VERSION 2 51,600,000円
6.目標販売台数
年間30台
以上