イー・アクセス、慶應義塾大学SFC研究所などとモバイルWiMAX実験を実施
モバイルWiMAX実験
慶應義塾大学SFC研究所、WIDEプロジェクトと共同で実施
イー・アクセス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼CEO 千本倖生、以下「イー・アクセス」)は、慶應義塾大学 SFC研究所・オープン無線プラットフォーム・ラボ(SFC研究所所長 國領二郎、以下「オープン無線プラットフォーム・ラボ*」)及びWIDEプロジェクト(代表慶應義塾大学環境情報学部教授 村井純、以下「WIDE」)と共同で、モバイルWiMAXに関する実験を以下のとおり実施いたします。
イー・アクセスは様々な事業形態を想定・検討しながら、引き続きモバイルWiMAXの事業化に向け準備を進めて参ります。
*慶應義塾大学SFC研究所「オープン無線プラットフォーム・ラボ」については、こちらをご覧下さい。
http://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/lab/owbp.html
記
1.目的
イー・アクセスは、昨年より、都心部での実験データ取得を目的に、東京23区内でモバイルWiMAX実証実験を行っておりますが、実験エリアの郊外への拡張及び各種アプリケーション技術・ビジネスモデルの可能性検討などを通じて、モバイルWiMAXの事業化検討をさらに具体化します。
慶應義塾大学SFC研究所内に新たに開設されたオープン無線プラットフォーム・ラボは、次世代の無線技術とインターネット技術の統合技術を研究開発する研究グループです。WIDEプロジェクトは、日本におけるインターネット研究を推進してきている研究グループです。
この度イー・アクセスは、これらの研究組織と共同で、WiMAXの利用試験環境を慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス内に設置し、次世代のブロードバンド無線の技術開発を推進していくことになりました。
2.実施概要
SFC内に、新たにイー・アクセスのモバイルWiMAX屋外実験基地局及びイー・モバイルHSDPA対応W-CDMA基地局を設置し、キャンパス内外での各種通信実験を行います。
また、その実験成果を踏まえWiMAX Forum等の標準団体への提言活動を行い、モバイルWiMAXの商用展開における技術的課題を解決して参ります。
【 技術検証 】
(1)郊外エリアでのモバイルWiMAXの通信機能確認
郊外環境におけるスループット、ハンドオーバー、電波伝搬特性をはじめとした実験データの取得を行い、基地局設置のためのセル設計手法の精緻化を進めます。
(2)モバイルWiMAX・HSDPA間のシームレス通信実験
異なる通信システムであるモバイルWiMAXとHSDPAを連携させ、シームレスにアプリケーションが使用できる環境構築のための課題検討および技術検証を実施します。
(3)MVNOビジネスに向けた、オープンプラットフォーム上での認証技術の検証
MVNOにおけるビジネスパートナー間での課金モデル実現のため、オープンプラットフォーム上での認証方式および認証技術の検証を行います。
【 ビジネスモデル検討 】
(4)地域振興プラットフォームの実験
商店街等での利用を想定したモバイルWiMAXによる地域活性化モデルの検討および通信実験を実施します。
(5)デジタルデバイド地域でのモバイルWiMAXのビジネスモデルの検討
過疎地や山間部といったデジタルデバイド地域でのモバイル事業展開を睨み、ビジネスモデルの検討を行います。
(6)遠隔医療・遠隔介護の実現に向けた技術検討
山間部などにおける遠隔医療・遠隔介護の実現に向けた技術検討を行います。
(7)災害・緊急通報システムに関する実験
高速な双方向通信特性を生かした、災害・緊急通報システムの検討および実験を実施します。
3.実験期間
6月1日より8月31日までの3ヶ月間を目処に実験成果をまとめ、それらの結果を受けて実験の延長・拡大を検討いたします。
以上