東芝情報システム、無線LANのセキュリティ設定を簡素化するための実装キットを提供
東芝情報システムが無線LAN搭載組込みデバイス向け
無線LANセキュリティの簡易化を実現。
~「NetNucleus(R)WPS」の販売を開始~
東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:澤田 晃三、以下:東芝情報システム)は、近年組込みデバイスに標準で搭載されるようになった無線LANのセキュリティ設定を簡素化するための実装キットである「NetNucleus(R)WPS」の販売を開始することを発表します。
WPS(Wi-Fi Protected Setup)は、通常無線LANのセキュリティ標準であるWPA(Wi-Fi Protected Access)やIEEE802.11i(WPA2(同2))のセキュリティの設定を簡素化した仕組みで、Wi-Fi Allianceが規約を定めております。無線LANアクセスポイントと安全な無線LAN通信を行うための暗号化を行うためのセキュリティ設定を簡単にできるように、特定のID(4桁から8桁の数字)を入力すれば設定が完了するPIN(Personal Identification Number:個人暗証方式)方式や設定時にボタンを押すだけで設定が完了するPBC(Push Button Configuration:プッシュボタンコンフィグレーション)方式があります。
近年、CPUの高性能化やメモリーなどの高集積化、無線や有線の通信機能の付加により、扱うデータの機密性は高まり組込み機器への危険性は増大しております。このような中、東芝情報システムはデジタル家電や携帯電話、ゲーム機などの組込み機器への搭載を目指し、PIN方式とPBC方式に対応したNetNucleus(R)WPSを6月より国内でいち早く販売することを発表いたします。
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「NetNucleus(R)WPS」の特長は
・Wi-Fi Protected Setupに準拠
Wi-Fi Allianceの仕様に準拠して開発を行っております。
・組込み機器向けに容易・短期間に実装が可能
OS、暗号ライブラリについては、それぞれインターフェースを準備
・組込み機器向けに最適なサイズを実現
小リソースでの実装が可能
・使用する暗号ライブラリにRSAセキュリティ社の商用暗号ライブラリであるRSA BSAFEを利用。
などの特長を持っております。
また、対応OSはEmbedded Linux、μITRONになっており、開発やメンテナンス性を考えソースコードでの提供になっております。実装のためのサンプルアプリケーションやドライバのサンプルソースを準備しており簡単に実装が可能となっています。また、本製品に使われているRSA セキュリティ社の暗号ライブラリ「RSA BSAFE」は全世界で10億ライセンス以上が利用されています。
東芝情報システムは、「NetNucleus(R)WPS」のソースコード及びライセンスの提供を行なうとともに、組込み製品開発のノウハウを活用しセットメーカへのサポートやインプリメントを行います。
デジタル家電、携帯電話機、ゲーム機を対象に営業活動を行ない初年度は2億円の売上を目指します。
WPAとは
Wi-Fi Protected Accessの略。無線LANの業界団体であるWi-Fi Alliance(ワイファイアライアンス)が2002年10月に発表した無線LANの規格。従来採用されていた暗号方式であるWEP(Wired Equivalent Privacy)の弱点を補強しセキュリティ強度を向上させています。
WPSとは
Wi-Fi Protected Setupの略。無線LAN機器の設定や暗号化を簡単にできるようにする標準規格であります。設定の方法として番号を入力すれば設定が完了するPIN(Personal Identification Number:個人暗証方式)方式や設定時にボタンを押すだけで設定が完了するPBC(Push Button Configuration:プッシュボタンコンフィグレーション)方式があります。
東芝情報システム株式会社について
東芝情報システムは、1962年の設立以来、業界で常に最先端の技術を駆使し、情報サービス分野のリーディングカンパニーとして企業および社会の多様な情報化ニーズに応えてきました。エンベデッドシステム・ソリューション、SIソリューションを中心にお客様の総合ITパートナーとしてお役に立ちたいと考えております。
特にエンベデッドシステム・ソリューショングループは携帯電話、情報家電、車載情報機器などの高度化する情報機器向けの組込みシステムにおいてシステムLSI設計、各種ドライバー、プラットフォームからアプリケーションまでの開発業務やライセンス販売サービスをご提供しております。