STマイクロ、メモリとシステム機能を強化した小型8ピン マイクロコントローラーを発売
STマイクロエレクトロニクスは、
メモリおよびシステム機能の強化により
8ピン マイクロコントローラ・ファミリを拡充
新デバイスはコスト重視アプリケーション向け
コンパクトなマイコン・ファミリを補完
8bitマイクロコントローラの世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(http://www.st-japan.co.jp/、NYSE:STM、以下ST)は、コストを重視したシンプルなアプリケーション向けの小型8ピン マイクロコントローラであるST7 UltraLiteファミリの新製品として、ST7FLITEU0シリーズを発表しました。従来のデバイスの豊富な周辺機能に加え、メモリと有用なシステム機能を強化しています。この新しいシリーズは、8ピンSO、DIP、および厚さ0.9mmのDFNパッケージに実装され、温度125℃までの動作が保証されているため、HVAC(冷暖房空調設備など)、家庭用電気製品、照明制御、および電動工具市場に最適です。
この新しい小型デバイスは、従来の2倍となる2KByteのFlashプログラム・メモリと128ByteのデータEEPROMを搭載しており、ソフトウェア容量が大幅に増加しています。加えて、トリミング可能で500kHzまでのプリスケーラ比に対応した8MHz RCオシレータや、高い安定性と精度を誇る低電圧/予備電圧検出回路も搭載しています。
この超小型8ピン マイコンはシンプルなモータ駆動をターゲットとしているため、2kHzから4MHzの周波数範囲で動作し、アウトプット・コンペア機能によって4つの独立したPWM(パルス幅変調)信号を生成することができる内蔵12bitオートリロード・タイマなどの機能を搭載しています。このタイマは、PWM信号がオーバーラップすることのないハーフブリッジ駆動モード用に、プログラム可能なデッドタイム生成機能を内蔵し、さらにプログラム可能なデューティサイクルや出力モード、そして極性コントロールを備えています。
その他にも、プリスケーラ、ウォッチドッグ、リアルタイム・ベース、およびインプット・キャプチャ機能を備えた8bit Liteタイマ、3.5マイクロ秒という8bit マイコン市場最速の総変換時間を誇る超高速5チャネル10bit ADCといった重要なシステム周辺機能を内蔵しています。さらに、「Halt」、「Auto Wake-Up from Halt」、「Active Halt」、「Wait」、および「Slow」の5種類の省電力モードにより、低消費電力性能が求められるアプリケーションにおいて全体の消費電力を最小限に抑えるための非常に高い柔軟性を発揮します。
開発サポート用に、STおよびサード・パーティからハードウェア/ソフトウェア・ツールが提供されます。開発者は、STの「Stick Programmer」や「Raisonance REva評価キット」、「R-link USBデバッギング/プログラミング・ツール」などの低コスト・ツールを使用することで、低コスト・マイコンベースのシステムを迅速かつ効率的に作成することができます。
これらのツールは、「Cosmic」のST7 Cコンパイラ(コード・サイズが16Kまでは無償)と容易に統合できるほか、STが無償提供するSTVD7ソフトウェアIDE(統合開発環境)にも対応しており、ST7の開発環境が初めてのユーザにも最適です。
現在、8ピンST7FLITEU0は、開発ツールと共にSO8、DIP8、DFN8、およびDIP16(サンプルのみ)パッケージでサンプル出荷中で、量産開始は2007年第2四半期の予定です。価格は、10,000個単位で単価約0.55ドルからです。
このプレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます:
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2164s.html
……ST7FLITEU0に関する詳しい情報へのリンクも含まれています。
■STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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