いすゞ、中型トラック「フォワード」を13年ぶりにフルモデルチェンジ
いすゞ 『フォワード』をフルモデルチェンジ
- クラス*初 重量車燃費基準を達成 -
いすゞ自動車株式会社(社長:井田義則)は、中型トラック『フォワード』を13年ぶりにフルモデルチェンジし、5月24日より全国一斉に発売します。
6代目となる新型『フォワード』は、新開発の小排気量・高出力エンジンと新型変速機スムーサーFxを搭載、キャブのフルモデルチェンジによって、排ガス規制・運転免許制度の改正などの大きな環境変化への対応と中型トラックの本質的性能の追及を実現しました。
いすゞは、長年培った「信頼」をベースに、「新排出ガス基準時代の省エネ車」(クラス初*重量車燃費基準達成)、「新中型免許最適車」(新中型免許に対応した車両総重量11トン車を新開発)、「セーフティ・セキュリティ」(スムーサーFxを新規開発等)の新しい3つの価値基準を提案します。
今回のフルモデルチェンジは、中型トラック『フォワード』と小型トラック『エルフ』を一つのグループとして考え、「SEE GLOBAL(シー・グローバル)」をコンセプトに、グローバルな視点で安全性・経済性・環境性能を追及し、世界市場に通用するトラックを目指して開発したものです。
『フォワード』は1966年に誕生して以来、革新の技術と信頼で日本の中型トラックをリードしてきました。これからも国内の中型トラックの輸送ニーズに積極的な貢献をしてまいります。
また、現在いすゞが進めている海外での拡販に貢献し、世界の輸送をサポートしていきます。
新型フォワードの主な特長は次の通りです。
【 内外装 】
・内外装を一新し、いすゞ商用車としてシリーズ感のあるデザインとしました。
【 新排出ガス基準時代の省エネ車の提案 】
・D-CORE(ディー・コア)※1 4HK1‐TCS型インタークーラーターボディーゼルエンジンを新開発し、主力エンジンとして搭載しました。排気量あたりのトルクを可能な限り高めるとともに軽量・コンパクト化を追求し、燃費、重量、排出ガスといったエンジンに求められる諸性能を根底から引き上げました。
・クラス*で初めて重量車燃費基準※2を達成※3しました。
・新長期排出ガス規制に適合すると共に、平成17年基準の低排出ガス重量車認定にも適合しています。
・八都県市指定低公害車「H17良低公害車」、京阪神7府県市低排出ガス車「17TLEV」に指定されています。
・アイドリングストップ&スタートシステムをクラス*で初めて標準装備※4しました。
【 新中型免許最適車の提案 】
・新中型免許※5 に対応した新設計の車両総重量(以下GVW)11トン車を開発し、中型クラスの幅広い用途に対応する豊富な車型展開を用意しました。
・大幅な軽量化と耐久信頼性を両立し、GVW8トンから11トンへの増加分3トンの大半を積載量にすることを実現しました。具体的には、4トン(GVW8トン)クラスウィングボディで通常3トン程度であった最大積載量をGVW11トン車ではF-CARGOウィングボディにて5800kgまで引き上げることを可能としました。
【 セーフティ・セキュリティの提案 】
・マニュアルトランスミッションの進化形であるスムーサーFシリーズを発展・改良した、スムーサーFxを搭載しました。スムーサーFxはマニュアルトランスミッションをベースとしたいすゞ独自のイージードライブシステムです。ドライバーの運転疲労を大幅に軽減し、安全運行をサポートします。
・盗難防止のための電子施錠システム「イモビライザ-」を標準装備しました。
・コンピューター解析技術を駆使して、キャブの強度向上と軽量化を両立しました。
・助手席乗員の安全性に配慮し、助手席にエアバッグとロードリミッター付プリテンショナーシートベルトをセットでSEカスタム仕様に標準装備、標準仕様にオプション設定しました。
<目標販売台数>
フォワードシリーズ全体で 15,000台/年(国内)
<東京地区希望小売価格>
添付資料をご参照ください。
*ディーゼル 4トンクラス
※1.D-Core これからの時代のディーゼルエンジンのコアとなるいすゞの独自の思想・技術・性能を備えた、次世代高効率ディーゼルエンジンシリーズ。
※2.省エネ法の運輸部門の追加対象化により、自動車メーカーは2015年度以降の各年度に国内出荷するディーゼル重量車について、各区分毎に出荷した車両の加重調和平均燃費が目標基準値を達成する必要がある。
※3.T5~T7カテゴリー(一部車型を除く)。
※4.一部車型を除く。
※5.平成19年6月2日に施行される新免許制度の導入で、GVW5トン以上11トン未満・最大積載量3トン以上6.5トン未満の車両が新たに中型自動車として区分され、その運転に中型免許が必要となる。