ＳＴマイクロ、ＳＴＲ９１ｘ ３２ｂｉｔマイクロコントローラ・ファミリ向け低コストの開発キットを発表
ＳＴマイクロエレクトロニクスは、
イーサネット接続機能搭載の
ＡＲＭ９６６Ｅコア・ベース３２ｂｉｔマイコン「ＳＴＲ９１ｘ」ファミリ用に
超低コストの開発キットＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋを発表
ネットワーク対応組込みシステムの開発を容易にする４９ドルのＵＳＢスティック
マイクロコントローラの世界的リーダーの１つであるＳＴマイクロエレクトロニクス（ http://www.st-japan.co.jp/ 、ＮＹＳＥ：ＳＴＭ、以下ＳＴ）は、同社の強力なＳＴＲ９１ｘ ３２ｂｉｔマイクロコントローラ・ファミリ向けに、完全で極めて低コストな評価 ／ 開発キットを発表しました。同ファミリはＡＲＭ９６６Ｅ（Ｒ）コアをベースとしており、特にネットワーク対応の組込みアプリケーションに適しています。新しい開発キットのＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋは、ＵＳＢコネクタを内蔵し、ホストＰＣへ直接プラグインが可能な「ＵＳＢスティック」として構成され、完全なＨｉｔｅｘソフトウェア・ツール・セットが同梱された状態で、希望小売価格はわずか４９ドルです。
ＳＴＲ９１ｘシリーズは、ＡＲＭ９Ｅプロセッサ・コアと大容量のＳＲＡＭおよびＦｌａｓｈメモリを組み合わせた汎用のＦｌａｓｈマイクロコントローラ・ファミリで、１０／１００Ｍｂｉｔイーサネット、フル・スピードＵＳＢ、およびＣＡＮ（Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）の各プロトコルによる幅広い接続機能を備えています。特に、組込み制御アプリケーションにおけるより高い性能への要求に応えるとともに、内蔵イーサネット機能によって高速ネットワーク対応にかかるコストを削減することを目的として開発されました。典型的なアプリケーションとしては、ＰＯＳ（Ｐｏｉｎｔ－ｏｆ－Ｓａｌｅ）機器、自動販売機、産業およびビル・オートメーション、シリアル・プロトコル・ゲートウェイ、セキュリティおよび監視システムなどがあります。
ＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋに同梱されるＨｉｔｅｘソフトウェア・ツールを使用することによって、開発者はアプリケーション・ソースコードの修正と再コンパイル、ＳＴＲ９１ｘ ＭＣＵのプログラム、および開発システム上で実行しているアプリケーションのデバッグを行うことができます。同ツール・セットには、ＨｉＴＯＰ５デバッガとＡＲＭ用ＧＮＵ Ｃ／Ｃ＋＋コンパイラ（両者ともＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋ向けに最適化されたもの）に加えて、組込みイーサネット・アプリケーションの基盤となるｕＩＰ ＴＣＰ／ＩＰスタックの移植版が含まれています。
同キットには、組込みＷｅｂサーバ、ＵＳＢマウス・ソフトウェア、ＣＡＮモニタ／ジェネレータ、ベクタ割込コントローラ、タイマなどの、即座に実行できる一連のサンプル・アプリケーションとともに、各種ＡＤＣおよびＩ／Ｏルーチンも含まれています。ソース・ファイルはすべてＨｉｔｅｘのＷｅｂサイトから無料でダウンロードでき、ユーザ自身のアプリケーションに合わせた使用、修正、改変が可能です。また、ＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋ専用のＷｅｂサイトから、最新のドキュメント、新しいサンプル・アプリケーション、およびＳＴＲ９ Ｉｎｓｉｄｅｒ’ｓ Ｇｕｉｄｅに加えて、トレーニングや注文に関する情報も提供されています。
コスト効率に優れたＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋ は、ＳＴＲ９用の既存のツール・ラインアップを完成させるものです。定評のあるＨｉｔｅｘ社のソフトウェア・ツール・セットをベースにしており、ＳＴおよびＨｉｔｅｘ社、ＩＡＲ社、Ｋｅｉｌ社、Ｒａｉｓｏｎａｎｃｅ社を含むサードパーティ各社から幅広く提供されている、より専門的な評価キット、ソフトウェア、およびデバッグ用ツールを補完する製品です。ｃｏｍＳｔｉｃｋは、ＳＴＲ９１ｘＦ シリーズＭＣＵの計算パワーと接続機能を活かしたネットワーク対応アプリケーションの評価と開発を容易に行うことが可能な入門レベルのツールです。
ＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋは、ＳＴの営業所拠点、販売代理店およびＨｉｔｅｘ社（ http://www.hitex.com ）より入手可能です。希望小売価格は４９．００ドルです。
本プレスリリースは、以下のＵＲＬでもご覧いただけます。
また、ＳＴＲ９－ｃｏｍＳｔｉｃｋに関する詳細情報へのリンクも含まれています。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2176s.html
ＳＴマイクロエレクトロニクスについて
ＳＴマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。ＳＴは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いＩＰ（Ｉｎｔｅｌｌｅｃｔｕａｌ Ｐｒｏｐｅｒｔｙ）ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、ＳｏＣ（システム－オン－チップ）技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またＳＴの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。ＳＴは、ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ：ＳＴＭ）、パリ証券取引所（Ｅｕｒｏｎｅｘｔ Ｐａｒｉｓ）とミラノ証券取引所に上場されています。
２００６年の売上は９８．５億ドルで、純利益は７億８２００万ドルでした。
さらに詳しい情報はＳＴのホームページをご覧ください。
ＳＴ日本法人： http://www.st-japan.co.jp
ＳＴグループ（英語）： http://www.st.com
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