独BASF、安定型ビタミンE「トコフェロール酢酸エステル」を発売
BASF、安定型ビタミンE「トコフェロール酢酸エステル」を新発売
― 高品質、安全、低価格を実現! ―
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、ビタミンEの一種で、日本では医薬品としては幅広く利用されている「トコフェロール酢酸エステル」を食品添加物として、日本市場で発売致します。先月末の厚生労働省による「トコフェロール酢酸エステル」に対する認可を機に、今後、日本のサプリメント及び、食品・飲料メーカー向けに積極的に販売致します。ビタミンE特有の課題である、成分の「不安定さ」を克服し、また合成法で生産することで、より高品質、安全なビタミンEをより安価に提供して参ります。
BASFでは、3つの用途別に下記の4種類を発売致します。
(1)ソフトカプセル向け 1)「トコフェロール酢酸エステル」
(2)錠剤用途 2)「トコフェロール酢酸エステル75%直打用」
(3)食品・飲料向け:粉末製剤用途 3)「トコフェロール酢酸エステル50%粉末」
〃 :飲料用途 4)「トコフェロール酢酸エステル50%冷水分散性粉末」
【高い安定性と競争力のある価格を実現】
特徴(1)高い安定性による高品質ビタミンE
ビタミンEは、耐熱性や耐酸性などの面で非常に不安定で、変色や劣化を軽減することが生産上の課題と言われています。BASFの「トコフェロール酢酸エステル」は、ビタミンE成分である「トコフェロール」を酢酸で修飾(化学反応)することで、生産工程での安定性を確保し、成分の劣化を防いでいます。体内では、加水分解されてビタミンEとして機能致します。
特徴(2)よりコスト競争力のあるビタミンE
これまで日本では、「トコフェロール酢酸エステル」の認可が下りていなかったため、ビタミンEは全て大豆などの天然由来の素材で生産されてきました。しかし今回、厚生労働省から「特定保健用食品」と「栄養機能食品」向けに認可が下りたことで、合成法で作られた「トコフェロール酢酸エステル」を日本でも発売することが可能となり、競争力のある価格で提供することができるようになりました。BASFでは、従来の健康食品の抽出ビタミンEと比べ5割程度の価格を実現致しました。サプリメント及び、食品・飲料メーカーにとっては、より手軽にビタミンE含有保健機能食品を商品化することが可能となります。
ビタミンEは、老化の原因と考えられている過酸化脂質の生成を抑制する働きがあるとして、近年需要が高まっています。BASFでは、抗メタボリックシンドロームやアンチエイジング素材として、「トコフェロール酢酸エステル」の市場開拓を進めて参ります。また、既存製品であるオメガ3製品、ベータカロテン、ルテインやビタミンCとも組み合わせて、日本人の健康志向に合った製品を提案致します。なお、「トコフェロール酢酸エステル」は、欧米では食品成分として広く扱われています。
■BASFヒューマンニュートリション部門について
BASFのヒューマンニュートリション部門は、食品成分や飼料添加物のリーディングサプライヤーです。各種ビタミンからカロテン、オメガ3等の健康成分を手がけています。最新技術で製造した高品質な素材を提供するとともに、あらゆるニーズに対応可能な技術的なサービスと豊富な科学的知見を提供し、業界最高の価値をお届け致します。特に付加価値の高いプレミアムの配合を強みとして業界をリードしています。詳しくは、 www.nutrition.basf.com (英語)をご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は「ザ・ケミカル・カンパニー(The Chemical Company)」を標語に掲げる世界の化学業界のリーディングカンパニーです。BASFの製品群は、化学品、プラスチック、高機能製品、農薬・ファインケミカルから、原油や天然ガスに至るまで多岐にわたります。あらゆる業界のパートナーとして信頼されているBASFは、高度なソリューションと高品質な製品によって、顧客のさらなる成功をサポートしています。BASFは、新技術の開発を通して未来の課題に取り組むとともに、新たな市場を切り開いています。また、経済的な成功、環境保護、および社会的責任を果たすことで、より良い未来に貢献しています。従業員数は約9万5,000人、2006年度には526億ユーロ(約661億ドル)の売上高を計上致しました。
BASFの株式はフランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)、ニューヨーク(BF)、チューリッヒ(AN)の各株式市場において取引されています。BASFのインターネットホームページアドレスは www.basf.com です。BASFジャパン(株)のホームページのアドレスは、 www.japan.basf.com です。