忍者ブログ

ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'11.26.Tue
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007'06.01.Fri

松下電工など3社、「光」を応用した生花の常温輸送システムをトラック本体に展開

エイエスエムトランスポート、鶴見花き、松下電工の異業種連携

照明器具による「光」を応用、
生花の常温輸送システムをトラック本体に展開


 エイエスエムトランスポート株式会社(本社:山形県酒田市 社長:工藤昭文)、株式会社 鶴見花き(本社:大阪市鶴見区 社長:笹井 忠則)、松下電工株式会社(本社:大阪府門真市 社長:畑中浩一)の3社は異業種で連携し、人工光を光源とする照明器具による光合成を応用した生花の常温(※1)輸送システムを、業界で初めて(※2)トラック本体に展開しました。
 トラックの荷台内部に専用の照明器具を設置することで、通常の常温輸送トラック内でも、さらに光で生花の鮮度を保つことができ、常温での配送が可能。「温度ストレス」による生花の鮮度低下の軽減に貢献します。

※1 常温とは、外気との気温差10度以内と定義しており、「定温」ともいえます。
※2 2007年5月現在 エイエスエムトランスポート調べ

■ 主な特長
(1) 照明器具の光を活用した光合成作用により、輸送中の花の品質・鮮度保持が可能に
(2) 常温輸送とすることで、低温輸送にかかる輸送コストの削減、昼の運送も可能に
(3) 専用バッテリー電源搭載車による運搬で省エネ、生産者から花店まで作業効率向上

 エイエスエムトランスポート株式会社では、本年3月からトラック内に「冷陰極管」を仮設置した試験輸送を開始していましたが、この度5月24日に「冷陰極管」を荷台内部に完全装備したトラック(冷蔵/冷凍・常温輸送兼用車)1台が新たに完成。6月1日から、本格運用を開始します。
 まずは、愛知県内の生花の産地から、仙台市の卸売市場までの常温輸送定期便を予定しています。帰りの便では、冷蔵に切替えて精肉を輸送します。その他、山形県内の生花の産地から京阪神の卸売市場まで、生花や植物の輸送も予定しています。いずれも、トラック荷台内部に人工光の「冷陰極管」を装備。照明器具付の棚板の下や、可動式輸送コンテナなどに、バケツの水に入れられた生花や植物を積み込んで運搬します。

 従来の生花の冷蔵輸送では、産地で収穫後、生花を一度低温倉庫で一時保存してから、常温下において出荷作業を行い、さらに輸送時には低温下で夜間に輸送していました。消費地においては常温での荷受作業を行い、再び冷温倉庫で一時保管。さらに、販売店の手元に渡る直前まで常温下になり、販売店の手元に渡った段階で、再び低温下で品質・鮮度管理が行われています。つまり、温度の高低が繰り返されているため、「温度ストレス」がかかっています。しかし、常温輸送が可能になったことで、収穫後すぐ昼の輸送が可能になり、「温度ストレス」が軽減。また、確保の難しい夜間ドライバーではなく、昼のドライバーでも対応可能になりました。
 その他、従来トラックの荷台には照明器具はあまり搭載されていなかったため、積み下ろしは比較的暗い中でする必要がありましたが、積み込み・積み下ろしの際の明かりとしても活用できます。さらに、車輪付の可動式輸送コンテナを活用すると、ドライバーの積み込み・積み下ろし時の負荷の軽減も可能に。女性ドライバーなどでも輸送することができるようになります。

■ 開発背景
 従来、生花を輸送する際には、傷みを防ぐために生花を箱詰めにして低温で輸送していたため、多額の輸送コストがかかっていました。また生花店で常温になり急に光を浴びることで、一斉に開花してしまい、顧客が購入した後の花もち期間が短くなってしまうという問題がありました。 
 そこで、照明器具メーカーの松下電工と花き卸市場の鶴見花きでは、「光ストレス」対策として植物の光合成に着目。生花をバケツの水につけたまま輸送し、輸送中も照明器具による光を太陽と同じように12時間周期で当てることで、生花の光合成を促し、生花を新鮮な状態で花店まで輸送することを検討しました。さらに輸送コンテナメーカーの岩谷マテリアルと協力し、輸送コンテナに人工光を光源とした省エネの照明器具を取り付けて、生花を常温で輸送するシステムを開発し、昨年10月から西日本地区で試験運用を開始しました。

 その後、実際に輸送を担当する運送会社への提案を進めてきた結果、「空車時」の課題や「運送会社サイド」における課題が新たに見つかり、対応を検討。トラックの荷台に直接照明器具を装備して常温輸送することで、「温度ストレス」の軽減が可能に。また生花や植物の鮮度を保つ以外に、荷台内のあかりにも活用できることがわかりました。そこで運送会社であるエイエスエムトランスポートにて、コンテナのみならず荷台に直接冷陰極管を取付けたトラック1台の運用を決定。車体メーカーの日本フルハーフ株式会社、自動車メーカーの日野自動車株式会社に開発協力をいただき、冷陰極管付のトラックが完成し、6月より本格運用することになりました。

■ 特長
 * 関連資料 参照

■ 輸送トラックの概要
 * 関連資料 参照

■ 従来の輸送システムでの温度の高低による「温度ストレス」
 常温(収穫)→低温(一時保管)→常温(出荷作業)→低温(輸送)→常温(荷受)→低温(一時保管)→常温(小売店に渡る直前まで)→低温(小売店)

■ ご参考 (各会社概要)
 * 関連資料 参照


以上


■ お問い合わせ先
エイエスエムトランスポート株式会社 総務部
 TEL 0234-31-4011

株式会社鶴見花き 切花事業部
 TEL 06-6914-2200

松下電工株式会社 照明事業本部 LED・特品・新市場開発センター 新市場開発部
 TEL 06-6908-1131(大代表)

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
trackback
この記事のトラックバックURL:
[28910] [28909] [28908] [28907] [28906] [28905] [28904] [28903] [28902] [28901] [28900
«  BackHOME : Next »
広告
ブログ内検索
カウンター

忍者ブログ[PR]