メルシャン、栃木県日光市に建設した加工用酒類事業の生産拠点「日光工場」が竣工
『メルシャン(株)日光工場』を栃木県日光市に本日竣工
―重点事業の加工用酒類事業の新しい生産拠点に-
メルシャン株式会社(本社:東京、社長:岡部有治)は、栃木県日光市に加工用酒類事業の新しい生産拠点として「日光工場」を設立し、本日8月28日(月)に竣工しました。
「日光工場」は、重点事業として位置づけている加工用酒類事業の事業特性に合致した専用工場及び食品工場として設計し、各種規格(HACCP *1)などに適合した顧客対応型を志向する柔軟で多様性のある生産機能を持つ工場として2005年10月5日(水)に着工、2006年9月上旬より本格稼動いたします。
当工場は、日光宇都宮道路今市インターチェンジへ6kmに位置し、4万m2という広大な敷地面積において、従来加工用酒類事業の製品の大半を製造していた流山工場(千葉県流山市)の約2倍、年間7万KLの生産を可能にしました。また、原料の一部である水は良質で豊富な日光山系の伏流水を使用します。恵まれた環境の中で安心・安全、環境にやさしく、さらに省力化を図った工場を目指します。
○安心・安全
(1)人と物の適切な動線を設定し、衛生管理エリア間に適切なバリアを設置しました
(2)防虫・防鼠対策を適材適所で設け、衛生面に配慮しました(防虫フィルム、防虫灯等の設置による防虫対策及び、高速シートシャッターの設置、原料倉庫前室の床を高くすることによる防鼠対策)
(3)充填室は、入り口にエアシャワーを設置するとともに室圧制御により汚染空気の侵入を防止し、安全性の高い空間を創出しました
○省エネルギー
(1)外壁の断熱性を高め、冬の厳しい寒さを防ぎ、空調負荷を抑えることができます
(2)全ての照明器具に省エネルギータイプの初期照度補正型蛍光灯を採用しました
(3)事務所棟をガラス張りにし窓際昼光利用による調光システムを採用しました
○効率化
(1)従来流山工場で生産し、藤沢工場で製品化していた20L超の製品を当工場から直接お得意先に配送できる物流機能を整備しました
(2)20Lの大型容器(バックインボックス)のオンデマンド印刷方式を採用し、必要数量に応じた効率的な対応が可能となり、さらに仕様変更による包材の処分を削減して環境に配慮しました
メルシャン株式会社は加工用酒類事業において事業基盤を確立するべく「組織の改編」「開発・提案力の強化」「供給体制の増強」を進めてまいりました。
「組織の改編」については2005年1月に営業体制の統合、同3月に日本橋オフィス(東京都中央区)の開設、「開発・提案力の強化」については商品開発、お得意先へのご提案を可能にするカスタマーセンターを日本橋オフィス内に設置しました。
そして、今回「日光工場」を竣工し、増産体制を整え、新しい設備により差別化商品、付加価値商品の生産を行い、2008年までに現在の1.5倍の150億円の売上を見込みます。
*1 1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式
我が国では、1996年5月に食品衛生法の一部を改正し総合衛生管理製造過程(製造または加工の方法及びその衛生管理の方法について食品衛生上の危害の発生を防止するための措置が総合的に講じられた製造、または加工の工程)の承認制度が創設され、1996年5月から施行されました。
【 新工場の概要 】
◆正式名称 メルシャン株式会社日光工場
◆所在地 栃木県日光市轟字上ノ原1195-5
◆敷地面積 約4万m2
◆年間生産能力 7万KL
◆主な製造製品 みりん、発酵調味料、清酒、アルコール製剤など
◆設備内容 加工用酒類製品の製造・包装設備及び製品倉庫、配送機能
◆従業員 50人
◆工場長 榎本 邦俊
◆設計・施工 株式会社大林組 西華産業株式会社 味の素エンジニアリング株式会社
◆投資額 43億円
以 上