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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.12.Wed
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2007'02.21.Wed

富士写真フイルム、簡易タイプの核酸抽出システム「QuickGene-Mini80」を発売

高速度で高純度・高収量の核酸抽出を実現するQuickGeneに、
手軽な簡易タイプをラインアップ

核酸抽出システム「QuickGene-Mini80」
新発売


 富士写真フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、前処理した血液などの各種サンプルから高速で、高純度・高収量の核酸(DNA・RNA)を抽出する画期的なシステムQuickGeneシリーズのニューラインアップとして、QuickGeneの高い核酸抽出能力をそのままに、自動プロセスの一部をマニュアル作業に置き換えることで大幅な低コスト化を実現した簡易タイプの「QuickGene-Mini80」を9月1日より発売いたします。

 バイオ基礎研究分野での核酸抽出作業は、いまだ約80%近くが手作業で行われており、また、その多くがフェノールやクロロフォルムといった有害物質を使用する方法や、時間とコストのかかる遠心分離機を使用する方法が利用されています。有害物質を使った抽出では、作業の危険性やコンタミネーションによる実験の失敗が懸念され、さらに高額な遠心分離機は多くの研究で1台を兼用せざるをえないなど、手軽に作業したい研究者にとって十分な環境となってはおりません。

 そのような中、当社は独自の先進的な高分子製膜技術を駆使し、低圧濾過で各種サンプルから高純度・高収量の核酸抽出の自動化を実現する「多孔質メンブレン(※1)」を採用した核酸抽出システムQuickGeneシリーズを、平成16年6月から販売しています。抽出作業が安全かつコンタミネーションフリーで高速に処理できるQuickGeneは、少ないサンプルからできるだけ多く組織を壊さないよう核酸を抽出することが求められるバイオ基礎研究の分野において、その性能が高く評価され、多くの企業や大学の研究機関などで導入されています。

 今回発売いたしますQuickGene-Mini80は、従来のQuickGeneシリーズと同じく高純度・高収量の核酸抽出を実現する、お求め易い簡易タイプシステムです。抽出作業は、サンプルを入れた専用カートリッジを最大8本まで同時にセットして、マニュアル作業での洗浄液や回収液など各種処理液の注入と、自動で加圧する操作を4~5回繰り返すだけで、核酸の抽出から回収まで最短約6分(※2) 程度、前処理工程を含めても約20~50分程度と短時間です。
 コンパクトな卓上型で手軽に抽出作業ができるうえ、各種専用処理液は有害物質を使用していないため、作業者の安全が確保できます。また、遠心分離機が不要なため、コンタミネーションフリーで迅速な核酸抽出が可能となります。研究室/グループ単位など少人数での利用や、パーソナルシステムとして、さらには近年バイオ教育が盛んになっている高校などの理科教育分野でも手軽にご採用頂けます。

 富士フイルムは、ライフサイエンス分野を成長戦略の一つの柱として、この分野での事業展開を強力に推進しています。中でも核酸抽出システムは、全世界で2008年には1,100億円を超える規模に成長する市場と予測されており、当社はQuickGeneシリーズを基礎研究にとどまらず、遺伝子診断などの各種診断市場向けに発展させるとともに、SNPs(一塩基多型)(※3)解析やマイクロアレイ(※4)など、各種診断へ繋げるためのトータルシステムとして今後、製品展開していく構想です。

(※1) 多孔質メンブレン
 当社独自の「多孔質ポリマーメンブレン」は、核酸以外の成分との相互作用は少なく、選択的に核酸を吸着する表面改質がなされており、80μmと非常に薄い厚みの中で高い収量の核酸を捕捉することができます。
 従来からある核酸抽出システムでは、1000μm(1mm)という厚みのグラスフィルターを使用することから、フィルター中の残留物による純度に課題があり、また遠心分離機が必要でした。高機能を有する富士フイルム独自の「多孔質メンブレン」を用いることで、遠心分離機を使わず、低圧濾過方式で容易な抽出工程を実現できるため、高純度、高収率を実現できます。

(※2) 全血サンプルからDNAを8サンプル同時に抽出処理した場合の時間(一部マニュアル作業が必要なため、抽出時間が異なることがあります)。また、サンプルによっても抽出時間は6分~20分程度、前処理を含めた全処理時間で20~50分程度と作業時間は異なります。

(※3) SNPs(一塩基多型)
 シングル・ヌクレオチド(塩基)ポリモルフィズム(多型)の略称で、「一塩基多型」とも呼ばれる。「遺伝子の塩基配列が1か所だけ違っている状態を指す。SNPのタイプにより、遺伝子を元に体内で作られる酵素などのタンパク質の働きが微妙に変わる。

(※4) マイクロアレイ
 スライドなどの基板に、DNAなどをスポットしたチップを用いて、各種疾患などの検査を遺伝子レベルで行う手法。

  記

1. 発売日
 国内向け  平成18年9月1日
 海外向け  平成18年10月末を予定

2. 品名・メーカー希望小売価格 (税別)
 核酸抽出システム  QuickGene-Mini80  98,000円

 抽出作業には別途専用抽出キットが必要です。DNA全血キット、DNA組織キット、プラスミドキット、RNA血液細胞キット、RNA培養細胞キット、RNA培養細胞HCキット、RNA組織キットII  全7種類(平成18年8月末現在)

3. 主な特長

(1) 低価格の簡易抽出システム
 遠心分離機や有害な有機溶剤を使用することなく、どこでも簡単に持ち運びもでき、10万円以下と低価格を実現した簡易抽出システムです。

(2) さまざまなサンプルから高純度、高収量の核酸抽出
 DNA全血キット、DNA組織キット、RNA血液細胞キット、プラスミドキット、RNA組織キット、RNA培養細胞キット、RNA培養細胞HCキット、計7種類の専用キットにより、全血、動物組織、培養細胞、植物などさまざまなサンプルから核酸が抽出可能です。
 (専用キットは、従来機QuickGene-810と兼用です。)

(3) 簡易タイプシステムで高速抽出を実現
 遠心分離機を使用しないことにより、抽出時間は8サンプル同時で約6分(DNA whole blood kit Sの場合)、その他サンプルでも6~20分程度と高速処理。スループットは最大30サンプル/時間。
 (一部マニュアル作業が必要なため、抽出時間が異なることがあります。)

(4) 小型軽量で簡単・便利な操作性
 加圧機能のみのコンパクトな卓上型簡易システム。酵素分解やホモジナイズなど前処理したサンプルをセットし、洗浄工程、回収工程ごとに加圧スイッチを押すだけの簡単操作で場所や時間の制約がなく、いつでもどこでも核酸抽出作業が可能です。

4. 主な仕様
 作業工程 : 検体濾過、洗浄、回収
 サンプルセット本数 : 最大8本/回
 電圧電源 : AC100V±10%回
 本体寸法/重量 : 276mm(W)×219mm(D)×176mm(H) / 2.8kg


本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
 お客さま  ライフサイエンス事業部  TEL 03-3406-2201

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