日本郵船、中国の北台鋼鉄集団とブラジル産鉄鉱石の長期輸送契約を締結
中国・北台鋼鉄集団とブラジル産鉄鉱石の長期輸送契約締結
当社はこの度、中国・北台（べいたい）鋼鉄集団 （本社 ： 中国・遼寧省本渓市）（注）とブラジル産鉄鉱石の約２５年間に渡る長期輸送契約を締結しました。８月３０日、大連にて大連市政府 良忠 （Ｘｉｎｇ Ｌｉａｎｇｚｈｏｎｇ） 副市長、盧 林 （Ｌｕ Ｌｉｎ） 大連市沙河口区区長、大連港湾局 袁 福秀（Ｙｕａｎ Ｆｕｘｉｕ） 董事長、北台鋼鉄 楊新華 （Ｙａｎｇ Ｘｉｎｈｕａ） 董事長兼総経理、当社より倉本博光代表取締役・専務経営委員と宝納英紀常務経営委員の出席の下、調印式が執り行われました。
本契約は、２００６年９月より２０１１年８月までの５年間は年間４航海の約 ７０万トンを、その後２０３１年までの２０年間は年間 約１２０万トンをブラジルから主に中国、大連へ輸送するものです。契約開始から２０１１年前半までは既存の１７万トン型自社運航ばら積み船を、２０１１年からは新造の３０万トン型鉱石専用船を投入する予定です。
当社は、２００３年にエヌワイケイ・バルクシップ・チャイナ社（ＮＹＫ Ｂｕｌｋｓｈｉｐ Ｃｈｉｎａ）を設立し、中国におけるバルクエネルギー部門の積極的な取組みを進め、鉱石輸送では既に中国最大手の宝山鋼鉄及び同５位の沙鋼集団と１０年を超える長期輸送契約を４件締結しています。この度の北台鋼鉄集団は、宝山鋼鉄、沙鋼集団に続いて当社が中国で長期の契約を締結する３番目の鉄鋼会社です。また、長期の輸送契約件数としては５件目のものとなります。
また、本調印式当日、北台鋼鉄集団と大連港湾局との長期戦略パートナー契約も同時に締結され、既にコンテナ、ＲＯ／ＲＯターミナル等の整備事業への参加などを通して大連市・大連港集団と密接な関係にある当社を含めた三者の将来にわたる磐石の協力関係が確認されました。
【契約概要】
契約年数 約２５年間
開始時期 ２００６年９月
契約船 １７万トン型ばら積船 １隻（２００６年９月～２０１１年８月 ５年間）
３０万トン型鉱石専用船 １隻（２０１１年３月～２０３１年３月 ２０年間）
注）北台鋼鉄集団：
１９７１年の設立。本社は中国遼寧省本渓市。鉄鋼を中心として鋳造加工、機械・重機製造、化学工業、貿易、不動産の６業種からなる総合企業集団。
２００５年度の粗鋼生産量は ４５５万トンで中国国内 １９位。２００４年度の中国企業５００社中１１９位。 （営業収入ベース。鉄鋼業界１７位。）
以上