凸版印刷、遠隔更新ができる電子店頭広告端末「EPOP」の高機能モデルを発売
インストア・デジタルSPツールの定番「EPOP」高機能モデルがデビュー
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、電子店頭広告(POP)端末「EPOP(イーポップ)」の高機能モデルを開発、2007年春より発売します。
EPOPは、コンパクトな再生機一体型の液晶カラーモニターで、小売店の売り場の棚などに設置することで、映像と音声によって顧客の購買意欲向上や、競合商品との差別化に役立つSP(セールスプロモーション)ツールです。
今回開発した新モデルでは、CFスロット、USB端子、外部AV出力端子を追加しています。これらを利用して、店舗やメーカー企業側から映像や再生内容の遠隔更新を行うことができます。これは、NTTコミュニケーションズ株式会社の協力により、コンテンツ配信サーバー(V-Pack)を利用して実現しました。
また、ICタグやICカードで商品・個人を識別し、商品の詳細情報や消費者属性に応じたコンテンツを再生するなど、店頭におけるマーケティング機能の強化が実現できます。用途や要望に合わせてEPOPを活用した最適なソリューションを提案し、顧客企業と消費者のOne to Oneマーケティングを支援します。
<背景とねらい>
インターネットをはじめ製品の広告・告知手法が多様化する一方、食品や日用雑貨については特に店内で購入商品の決定が行われることが多くあります。その結果、購買直前のプロモーションが高い効果を上げる傾向にあり、現在、電子POPは店舗内SPツールの定番となっています。
また、生活スタイルの多様化により、メーカーおよび店舗は、消費者の属性に合わせたよりきめ細かい販売促進活動を行うことが求められています。購買意欲をさらに促進させるには、それぞれの消費者に応じたコンテンツや情報の提供が求められています。
凸版印刷は、他社に先駆けて1999年11月に電子POP「EPOP」を商品化、2006年2月には第3世代機にあたる現行機も発売しています。さらに拡張機能を備えた高機能モデルをこのたび追加することで、複雑・多様化する顧客の要望に応えられるよう商品ラインナップの充実を図ります。
<高機能対応モデルの特長と展開例>
・CFスロットに携帯電話、PHS、無線LANなどの通信カードを装着することで、インターネット経由で遠隔による映像コンテンツの更新を行うことが可能です。これまでの物理的なメモリーカードの交換が不要になり、作業負荷を軽減できます。
・外部AV出力端子によって大型ディスプレイでの放映を行うことができ、消費者への訴求力を高めることができます。
・OSにWindows CE 5.0を採用することで、外部デバイス用ドライバ開発の容易性や汎用性、さらにアップグレードなどの拡張性があります。
<今後の展開>
・ICカード、ICタグ、ICカード機能付き携帯電話を利用したコンテンツ再生や、事前登録会員を対象とした来店ポイント・電子クーポン発行キャンペーンの実施など、来店誘導、購買促進につながるEPOPのソリューションを提案します。
・「2006東京国際包装展(TOKYO PACK 2006)」(2006年10月3日~7日、東京ビッグサイト 東展示棟)凸版印刷ブースにて参考出品を行います。
・2007年から販売を開始し、年間 10億円の売り上げを目標としています。
<製品の主な仕様 (※は高機能モデルからの追加仕様)>
・外形寸法:約158(幅)×74(天地)×32(奥行)mm(最大突起部を除く)
・質量:約350g
・ディスプレイ:
4.3型ワイドスクリーンTFT液晶(4:3⇔16:9表示切り替え可能)
480×272ピクセル フルカラー1,677万色
・サウンド:ステレオスピーカー(1.5W+1.5W)
・インターフェイス:
SDメモリー
CFカードスロット(※)
USB端子(※)
外部AV出力(※)
DC IN 12V 端子
・タイマー機能:
1日1回のオン・オフ設定
1週間で7パターンの異なったオン・オフ設定(曜日を越えた設定可能)
・セキュリティ:
映像コンテンツに独自スクランブル処理
顧客ごとのIDを機器本体と映像コンテンツに付与
・防滴性:JIS防滴I型 IP51準拠(外部デバイスの接続がない場合)
・認証規格:VCCIクラスB準拠
・環境対応:グリーン調達基準に準拠
・価格:オープンプライス
以 上