三菱電機、高速高精度な工作機械向けにスタンダードタイプの数値制御装置など発売
CNCの新グローバルスタンダード
三菱数値制御装置「MITSUBISHI CNC 70シリーズ」発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、数値制御装置(CNC)の新製品として、上位機種の性能と操作性を継承したスタンダードタイプ2機種と、サーボドライブユニット6機種、スピンドルドライブユニット6機種を11月1日から発売します。
これらは11月1日~8日に開催される日本国際工作機械見本市「JIMTOF2006」に出品します。
発売の概要
※添付資料参照
発売の狙い
自動車や電子機器などの工業生産の拡大に伴い、工作機械需要が世界的に拡大しています。近年の工作機械には加工精度や加工速度に加えて、より一層の生産効率や使いやすさの向上が求められており、先行する日本や欧州市場はもとより、台湾、韓国、中国、さらにはインド、ロシアなどの普及型工作機械に対しても性能や操作性の向上を求める声が高まっています。
当社では、高速高精度な工作機械向けにナノメートル制御対応機種を含むCNC「700シリーズ」を2004年4月から発売しています。今回、CNC「700シリーズ」の性能と操作性を継承しつつ、普及型の工作機械の高性能化ニーズに対応するスタンダードタイプのCNCを発売します。
新製品の特長
1.加工精度の向上とタクトタイムの短縮を支援
NCプログラムは最小0.1μm単位で入力でき、内部補間はさらに精度の高い0.01μm単位で処理してサーボモーターを制御しますので、高精度で滑らかな加工を支援します。主軸モーター制御とサーボモーター制御には追従誤差の高速補正機能を搭載しており、タップ加工などが高速かつ高精度に行えます。また、高速PLCエンジン※1搭載により、演算速度を従来の当社CNC「60シリーズ」と比べ2倍に高速化しました。軸の早送りや周辺装置のシーケンス制御プログラムを高速に実行して、タクトタイムを短縮し生産効率を向上させます。
※1:プログラマブル ロジック コントローラ(PLC)の高速演算プロセッサ
2.加工の段取り時間を短縮する操作性の良さ
操作性は上位CNC「700シリーズ」との共通化を図りました。設定操作がしやすく画面の階層を感じさせないポップアップ表示や、操作・プログラム・アラームに対するガイダンス機能の搭載など、快適な操作性で段取り時間の短縮を支援します。データ入出力用インターフェースにはイーサネットを標準搭載していますので、プログラム管理がパソコンで容易に行えます。さらに、表示器の前面にコンパクトフラッシュメモリ(市販品)を装着することにより、プログラム運転やNCデータの一括バックアップが可能で、大容量プログラムの保存や保守データの管理も容易です。
3.機械の小型化へ貢献するコンパクトサイズ
CNCの外形は、ディスプレイとCNC制御基板の一体化を図ることにより、幅400×高さ200×奥行き60mm※2のコンパクト化を実現しました。ディスプレイには視認性の高いTFTカラー液晶を採用し、8.4インチまたは10.4インチが選択できます。
サーボドライブ、スピンドルドライブはラインアップを追加し、CNCとの通信に光通信を採用して性能を向上させました。サーボドライブの全機種とスピンドルドライブの小中容量機種(750W~3.7kW)はユニット寸法が高さ168mmとコンパクトで、機械の小型化を支援します。
※2:8.4インチディスプレイ選択時の外形寸法。10.4インチの場合は幅430×高さ220×奥行き60mm
※以下、詳細は添付資料を参照
お客様からのお問い合わせ先/資料請求先
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