三菱電機、機能・性能を向上させたコントローラとネットワーク製品を発売
FA機器の連携と開発環境の連携を強化
FA統合コンセプト「iQ Platform」対応製品群発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、生産現場の各種FA(ファクトリーオートメーション)機器の連携と開発環境の連携を強化する「iQ Platform」対応製品群を4月27日から発売します。
【 発売の概要 】
*添付資料をご参照ください。
【 発売の狙い 】
近年の製造業では、製品価格の急速な下落、製品サイクルの短期化、急変する生産量への迅速な対応が求められるとともに、高性能化、微細化あるいは大規模化する製品の生産設備構築には、開発から立ち上げ、運用、保守にいたるまで、生産工程のトータルコスト削減が求められています。また、トレーサビリティー(生産履歴情報)管理が重要度を増す自動車製造分野や、ガラス基板面積の大型化が急速に進む液晶製造分野などでは、各生産装置のコントローラが他のコントローラや上位の情報システムと交わすデータ量も増大化する傾向にあり、より高速に大容量のデータを扱える機器が望まれています。
このような要求に対し、当社は今回、各種FA機器の連携と開発環境の連携を共に強化する新コンセプトとして「iQ Platform」を提唱し、対応製品の第一弾として機能・性能を飛躍的に向上させたコントローラとネットワーク製品を発売します。
【 新製品の特長 】
1.複数のコントローラを高速・大容量で結び、横の連携を強化
複数のCPUユニットや情報処理ユニットなどを実装する新開発の「マルチCPU間高速基本ベース」は、CPU間のデータ転送速度を従来の8倍に高速化(14Kワード/0.88ms)しました。データ転送は、新開発の「モーションコントローラCPUユニット」の演算周期に同期し、シーケンスプログラムの実行と並列処理されるため、iQ Platform対応コントローラの連携を密にし、装置のタクトタイム短縮や高速・高精度制御を可能にします。
2.コントローラの高速・大容量化により、大規模で複雑な生産システムのタクトタイムを短縮
「シーケンサCPUユニット(Q04UDHCPU、Q06UDHCPU)」は、基本命令(LD命令)を業界最高速の9.5ns(従来比約3.5倍高速)、浮動小数点加算(単精度)命令を57ns(従来比約13.7倍高速)で実行し、1?s間に実行可能な平均命令数(PC MIX値)が60命令という超高速処理を実現しました。データを格納するメモリ(ファイルレジスタ)容量は従来比6倍の384Kワードに拡大しました。
「モーションコントローラCPUユニット」も高速化しており、6軸制御時の制御周期を0.44msと従来の半分に縮め、プログラム(モーションSFC)の演算性能も従来比約4倍に高速化しています。
これらの高速・大容量処理により、大規模で複雑化する生産システムのタクトタイム短縮に貢献します。
3.ギガビットEthernet技術採用により、装置・設備の高速化とデータの大容量化に貢献
装置間を結ぶ光ネットワーク「MELSECNET/G」は、ギガビットEthernet技術を導入して通信速度を従来(MELSECNET/H)の40倍の1Gbpsとし、装置の高速化とデータの大容量化に貢献します。
*以下、詳細は添付資料をご参照ください。
【 お客様からのお問い合わせ先/資料請求先 】
三菱電機株式会社 機器計画部
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